過去の放送

Vol.461 一般公開

「小西文書」問題の謎解き

2023.03.17 45分

令和5年3月17日金曜夜10時、第461回のゲストは嘉悦大学教授の髙橋洋一さんです。
高市早苗経済安全保障担当大臣は3日の参院予算委員会で、立憲民主党の小西洋之参院議員が総務省職員から入手したとする総務省作成「内部文書」(小西文書)について、自身の言動に関する4枚の記述を「捏造」と述べました。
「小西文書」には、安倍晋三政権下の2014年から15年に、一部の民放番組を問題視した礒崎陽輔首相補佐官(当時)が、政治的公平性の解釈の再検討を総務省に求めた経緯などが記されており、安倍総理や当時、総務大臣だった高市氏の言動も記述されています。
7日、総務省は「小西文書」を「行政文書」と認めて公表しましたが、松本剛明総務相は記者会見で「記載内容の正確性が確認できないもの、作成の経緯が判明しないものがある」とも述べました。
10日には、「小西文書」(行政文書)の正確性を精査した結果を総務省が公表。同省の関係者十数人から聞き取り調査を実施した結果、文書を構成する全48ファイルのうち、26ファイルは現時点で作成者が確認できておらず、当時の高市早苗総務大臣と安倍総理に関連する内容は引き続き精査を行うとしています。また、当時の礒崎陽輔首相補佐官から放送法の「政治的公平」に関する問い合わせはあったものの「強要があったとの認識は(同省関係者の間では)示されなかった」と説明しました。
髙橋さんは「行政文書」の正確性について、次のように述べています。
〈一般の方が行政文書と聞くと、正確なものと誤解するが、そうでもない。行政文書の法的な定義は、「行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書、図画及び電磁的記録であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているもの」(情報公開法第2条)だが、単なるメモでも他の職員が仕事で使えば行政文書になるので、その正確性は別問題だ。〉(2023年3月9日「高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ」J-CASTニュース)
では高市早苗大臣が「捏造」とする記述は一体、誰が、何のために書いたのでしょうか。
また、「小西文書」はなぜ今、小西氏に提供されたのでしょうか。
髙橋さんに詳しくお伺いします。

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髙橋洋一

髙橋洋一
嘉悦大学教授

(株)政策工房会長、嘉悦大学教授。1955 年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。80 年、 大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンス トン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、 内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉純一郎内閣・第1次安倍晋三内閣で経済政策のブレーンとして活躍。著書に『さらば財務 省!』(講談社、第 17 回山本七平賞受賞)、『マスコミと官僚の「無知」と「悪意」』『日経新聞と財務省はアホだらけ』(田村秀男氏との共著、共に産経新聞出版)、『「消費増税」は嘘ばかり』 (PHP新書) 、『図解 統計学超入門』(あさ出版)など多数。

※ プロフィールは放送日2023.03.17時点の情報です

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