過去の放送

Vol.103 一般公開

日本共産党とソ連のカネ

2016.05.06 45分

5月6日金曜夜10時、第103回のゲストは、拓殖大学海外事情研究所教授の名越健郎さんです。
現在、日本共産党は「原発ゼロ」「安倍政権の暴走ストップ」「増税反対」「米国追従反対」を掲げ、野党連立政権「国民連合政府」構想を提唱するなど、野党でのキャスティングボートを握りつつあります。
その日本共産党は、ソ連崩壊について、次のように述べているといいます。
〈ソ連と対立してきたことを強調し、「歴史の進歩を妨げてきた巨悪が崩壊した」「もろ手を挙げて歓迎する」などとソ連消滅を歓迎した。「旧ソ連の横暴と三十年にわたって対決してきた」とし、「ソ連が最も恐れた自主独立の日本共産党」というスローガンも飛び出した〉(『Hanada』6月号、名越)
時事通信の記者として、モスクワに赴任当時、ロシア当局が92年に開始したソ連共産党機密文書解禁を受けて日本関係の文書を入手した名越さんですが、なかには日本共産党が戦後、ソ連から資金援助を受けていたことを示す文書が含まれていました。
冷戦期の日本共産党のソ連からの資金受領は、政治資金規正法、公職選挙法に抵触した疑いがあるといいます。
ロシアのプーチン大統領も非難するソ連時代。
そこからカネがわたっていた日本共産党。
日本共産党とは何者なのか。
共産主義とは何か、共産主義インターナショナル(コミンテルン)とはいかなる組織か、ソ連崩壊、その後の共産主義のゆくえとともにお伺いします。

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名越健郎

名越健郎
拓殖大学海外事情研究所教授

1953(昭和28)年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局などを経て外信部長。著書に『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『クレムリン秘密文書は語る--闇の日ソ関係史』『独裁者たちへ!--ひと口レジスタンス459』など。

※ プロフィールは放送日2016.05.06時点の情報です

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