過去の放送

Vol.115 一般公開

ソ連抑留体験者の告発

2016.07.29 54分

7月29日金曜夜10時、第115回のゲストは、ユニテックコンサルタント代表取締役の富樫利男さんです。
旧ソ連による日本人抑留。富樫さんはその体験者です。
1945年8月、日本はポツダム宣言を受諾。終戦したにもかかわらず、多くの日本人が旧ソ連で過酷な環境に置かれ、労働を強いられました。
終戦当時、富樫さんは19歳。「日本に送還する」と言われ、貨物列車などに乗り、二カ月経って着いたのが、旧ソ連のエラブカ収容所でした。
ソ連地域に抑留された人は、約575000人。帰還した人、約473000人。死亡と認められる人、約55000人。病弱のためソ連から旧満州、北朝鮮に送られた人、約47000人。厚労省の資料に基づいた数字ですが、人数については、これを上回る可能性があるということです。
極寒の中、木彫りの洗面器二杯で入浴、蚕のように並べられて就寝、そして苛烈な労働。
栄養失調が続出し、バターをたっぷり塗った黒パンを食べるのが夢だったという富樫さんたちに、ソ連側は「スターリンの五カ年計画に参加してほしい。そうすれば食料もよくなる」と提案してきたといいます。
過酷な環境、赤化、死亡していった仲間達……旧ソ連の非道の実態を告発いただきます。

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富樫利男

富樫利男
ユニテックコンサルタント代表取締役

1926年新潟県出身。1942年4月陸軍予科士官学校入学、45年3月陸軍航空士官学校卒業。朝鮮第11教育飛行隊。終戦により、旧ソ連に抑留(エラブカ収容所)、47年11月 旧ソ連より帰国復員。53年3月東京大学工学部(旧制)卒業、同年4月中部電力入社。多くの原子力発電所の建設にたずさわり、77年10月退社。同年、動力炉・核燃料開発事業団入団、高速増殖原型炉・もんじゅ発電所の計画、立地推進、建設にたずわり、81年退社。現在、ユニテックコンサルタント代表取締役。エラブカ東京都人会代表。

※ プロフィールは放送日2016.07.29時点の情報です

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