過去の放送

Vol.118 一般公開

尖閣 中国は本気だ

2016.08.19 43分

8月19日金曜夜10時、第118回のゲストは、評論家の潮匡人さんです。
中国の動きがエスカレーションしています。
今年、6月15日、中国海軍の軍艦が領海侵犯しました。鹿児島県口永良部島西方の日本領海で、中国海軍軍艦による領海侵犯は12年ぶり2度目。
同時期、6月17日には尖閣諸島周辺の公海上空で、事実上のドッグファイトが行われたことが、元空自航空支援集団司令官・織田(おりた)邦男氏のインターネットメディアへの寄稿によって判明しました。
8月に入ってからは中国漁船と公船の動きがさらに活発化しています。
8月5日午後1時30分頃、中国漁船に続いて、中国公船1隻が尖閣諸島周辺の領海に侵入。その後、12日午前8時までに、最大15隻の中国公船が同時に接続水域に入り、延べ28隻が領海に侵入しました。
約200から300隻の漁船が尖閣諸島周辺の接続水域に入り、最大15隻もの中国公船が同じ海域に集結、中国漁船に続いて領海侵入を繰り返すという初の事態です。
尖閣を狙う中国の手法はサラミ戦術と言われてきましたが、潮さんはすでに「厚切りハム」状態だといいます。
そして新たな段階に突入していると警鐘を鳴らしています。
しかし安倍政権は、中国情報収集艦に領海侵入されても「海上における警備行動」を発令せず、自ら閣議決定した方針を空文化させたと潮さん。
現場はどのような状況なのか、日本はどう対処すべきか。どんどんエスカレーションする中国への対応についてお伺いします。

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潮匡人

潮匡人
評論家・軍事ジャーナリスト

昭和35(1960)年青森県八戸市生まれ。早稲田大学法学部卒。旧防衛庁・航空自衛隊に入隊。早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了。第304飛行隊、長官官房、航空総隊司令部勤務等を経て3等空佐で退官。聖学院大学政治経済学部専任講師、防衛庁広報誌編集長、帝京大学人間文化学科准教授等を歴任。 拓殖大学日本文化研究所客員教授、公益財団法人「国家基本問題研究所」客員研究員、NPO法人「岡崎研究所」特別研究員、東海大学海洋学部非常勤講師(海洋安全保障論)。著書に『日本人が知らない安全保障学 』(中公新書ラクレ) 、『護憲派メディアの何が気持ち悪いのか』(PHP新書)、『尖閣激突 日本の領土は絶対に守る』(扶桑社、山田吉彦氏との共著)など多数。

※ プロフィールは放送日2016.08.19時点の情報です

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