過去の放送

Vol.119 一般公開

戦争の記憶をどう残すか

2016.08.26 45分

8月26日金曜夜10時、第119回のゲストは、ノンフィクション作家の早坂隆さんです。
戦後70年を越え、戦争体験者の取材が難しくなっています。
早坂さんは聞き書きによる「戦記ノンフィクション」が成り立つのもあと数年だと言います。逆に言えば、いまは「戦記ノンフィクション」が成り立つ最後のチャンスです。
祖父母が戦争を体験した世代で、自分は戦争を知らなくても話は聞けたという早坂さん。しかしいまの子ども達は身内に「戦争体験者」がいない環境で育っている。それが安保法制に反対した若者たちの「軽さ」につながっているのではないかと指摘されています。
早坂さんの著書、『昭和十七年の夏 幻の甲子園—戦時下の球児たち』や『指揮官の決断—満州とアッツの将軍 樋口季一郎』などの取材についてお伺いしながら、戦争体験者のこと、ノンフィクションの未来、また、「偽ノンフィクション」、つまり護憲ありきの「プロパガンダ作品」についてもお話頂きます。

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早坂隆

早坂隆
ノンフィクション作家

昭和48(1973)年、愛知県出身。ルポライター。『昭和十七年の夏 幻の甲子園—戦時下の球児たち』(文藝春秋)で「第21回ミズノスポーツライター賞最優秀賞」「第2回サムライジャパン野球文学賞ベストナイン賞」を受賞。近著に『永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」』、他に『松井石根と南京事件の真実』『指揮官の決断—満州とアッツの将軍 樋口季一郎』(以上、文春新書)、『ルーマニア・マンホール生活者たちの記録』(中公文庫)、ロングセラーに「世界の日本人ジョーク集」( 中公新書ラクレ)など。日本文藝家協会会員。

※ プロフィールは放送日2016.08.26時点の情報です

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