過去の放送

Vol.260 一般公開

昭和天皇は安保改定に賛成だった

2019.05.10 47分

5月10日金曜夜10時、第260回のゲストは、世界日報編集局長の藤橋進さんです。
藤橋さんは昭和天皇の直筆御製を入手、未発表のものを記事にしました。
昭和天皇が岸信介元首相の訃報に接して詠まれた御製は、安保改定時の岸首相の孤独な戦いへの深い同情を詠まれたものでした。
一歩先に朝日新聞が「昭和天皇直筆原稿見つかる」と報じましたが、しかし、それは「巧みに印象操作が行われているように見える」と藤橋さんは月刊『Hanada』6月号に書いています。
朝日も岸元首相を悼む御製をすべてではないものの掲載し、半藤一利氏のコメントを添えて紹介しましたが、それは次のようなものでした。
〈昭和天皇は、日本の転換点の舵(かじ)取りをした岸首相の考えを「おもひふかけれ」と評価し、深く思いを寄せていたのかと複雑な気持ちにとらわれる〉
〈日米の集団的自衛を定めた安保改定に賛成の気持ちを持っておられたのだろうか。それをうかがわせるような直筆の言葉が残されていることに心から驚いている〉
(ともに朝日新聞2019年1月1日)
藤橋さんは半藤氏のコメントについて、「この驚きと戸惑いは、図らずも半藤氏の昭和天皇観の浅さを示すというより、われわれには及び難い昭和天皇の深さを示しているようにも思われる。ただはっきり言えることは、『国のたひらぎ』を詠われ祈られた昭和天皇だが、決して空想的平和主義者ではなかったということだ」と月刊『Hanada』に書かれています。
発掘された昭和天皇の御製をもとに、大御心に迫ります

Edgeブラウザではスキップ機能を利用できない場合がございます。Chrome/Firefox/Safariブラウザではスキップが可能です。

プロバイダや使用場所によっては再生が途切れる場合がございます。動画が停止した場合、ブラウザの更新ボタンを押してください。

藤橋進

藤橋進
世界日報編集局長

1955年、石川県七尾市生まれ。慶應義塾大学文学部卒。1978年世界日報社入社。社会部、文化部、ロンドン特派員を経て、文化部長、サンデー世界日報編集長などを務め、その間、皇室報道にたずさわる。2016年から編集局長。

※ プロフィールは放送日2019.05.10時点の情報です

言論テレビ 会員募集中!

生放送を見逃した方や、再度放送を見たい方など、続々登場する過去動画を何度でも繰り返しご覧になることができます。
詳しくはこちら

アップデート情報など掲載言論News & 更新情報

  • 異形の敵 中国

    異形の敵 中国

    2023年8月18日発売!

    1,870円(税込)

    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。

  • 安倍晋三が生きた日本史

    安倍晋三が生きた日本史

    2023年6月30日発売!

    990円(税込)

    「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。

  • ハト派の嘘

    ハト派の噓

    2022年5月24日発売!

    968円(税込)

    核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!