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司法の暴走!科学を無視した福井判決
専門家でない裁判官が独断で裁く司法の改善

 福島第一原発事故を教訓に原子力規制委員会が定めた「新規制基準」が妥当かどうかの司法判断が分かれました。4月14日に関西電力高浜原発3,4号機の再稼動差し止めを命じる仮処分を福井地裁が決定しました。そして4月22日には九州電力川内原発1,2号機の再稼働差し止めの申し立てを鹿児島地裁が却下し、新規制基準は妥当だと認めました。
 福井地裁の樋口英明裁判長は、昨年5月に大飯原発の運転差し止め判決を出し、今度も高浜原発3,4号機仮処分決定でも新規制基準を合理的でないと否定し「絶対安全」を求める同じ論理で司法判断を行いました。これまで原発差し止め判決は13件ありますが、差し止めたのは樋口裁判長の2件だけです。さらに橋口裁判長は、12月から3月までに4カ月でたった2度の審尋を行っただけで、専門家の意見書提出を拒否し、4月1日付で名古屋家裁に異動する前に審尋を終結させました。
 原子力の専門家の奈良林直北海道大学教授は、仮処分決定の事実誤認部分を指摘し、細かく事実関係の誤りを説明し、「余りにも決定文が軽い。事実を誤認したまま決定を出している」と感想を述べました。櫻井キャスターは「新規制基準が穏やかすぎて、安全性が確保されず、住民の『人格権』を侵害する具体的危険性があると書いてあるが、この使い方は正しいのか」と尋ねました。「法律」の立場から森嶌昭夫名古屋学名誉教授が「本当に急迫した危険であることを説明できないので『人格権』に広げて使っている。法律用語として、まだできてないものを決定に使うのはどうかと思う」と説明しました。この後、対談は高度な専門分野での裁判官のどのような判決を出すべきなのか、科学とゼロリスク(絶対安全)、住民運動と裁判、新規制基準の国際評価など佳境に入っていきます。

≪動画インデックス≫
 1.鹿児島地裁「合理的」福井地裁「異端」を比較する
 2.「科学」から福井地裁決定を徹底分析
 3.「法律」から福井地裁決定を徹底分析
 4.決定に「人格権」を使い具体的に説明できない論点を広げている
 5.決定で最高裁判決の正しい引用ができていない
 6.原子力規制委の新規制基準は世界でもトップクラス
 7.「絶対安全」を求めたら飛行機も自動車にも乗れない
 8.仮処分ラッシュなど原発をめぐる司法の暴走と改善点
 9.テレビに映る「住民側原告」はいつも同じ顔
10.専門分野での裁判官の不合理判断は改善できるのか
11.原発の安全性を担保できる仕組みとはなんだ

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ゲスト

森嶌 昭夫
森嶌 昭夫(もりしま あきお) 名古屋大学名誉教授
1934年生まれ、1958年東京大学法学部卒業。1968年ハーバード・ロー・スクール大学院修了、1971年名古屋大学法学部教授、88年法学部長、96年名誉教授に就任する。1996年に上智大学法学部教授等を経て1996年~2007年財団法人地球環境戦略研究機関の初代理事長を務め、2007年から特別研究顧問。2001年内閣府原子力委委員、2001年~2005年 総合資源エネルギー調査会委員などを歴任する。


奈良林 直(ならばやし ただし)北海道大学教授
1952年東京都生まれ。1978年東京工業大学大学院理工学研究科原子核工学専攻修士課程修了、(株)東芝入社後、原子力事業本部原子力技術研究所に配属され、原子炉の安全性について研究を行う。2005年に北海道大学大学院工学研究科助教授に就任し、2007年から現職。内閣府原子力安全委員会専門委員、原子力安全保安院安全性総合評価意見聴取会委員など歴任。第4世代など新世代原子力発電所の安全技術に関する第1人者。

※ プロフィールは放送日2015.04.24時点の情報です



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