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Vol.145 一般公開

「新国立」建設費はいくらなら妥当か

成熟型日本は高齢者、障害者に優しい五輪に

2015.07.31 59分

 東京五輪まであと5年を切りました。迷走を続けた2520億円の新国立競技場の建設計画案は、安倍首相が「白紙に戻し、ゼロベースで見直す」と決断し、ようやくブレーキがかかりました。文科省に任せてきた「新国立」建設計画は、政府全体で策定することになりました。東京五輪のシンボルとなる「新国立」はどのような競技場にすべきなのでしょうか?2020年の東京五輪自体、どのような五輪にすべきでしょうか?
 スポーツジャーナリストの二宮清純さんは「1964年五輪の時は高齢化率が6%、2020年は30%です。1964年のコンセプトは『成長』、今度は『成熟』だと思う。高齢者や障害者に優しい五輪を目指すべきだ」と主張しました。櫻井キャスターは「日本が思い切って世界の高齢者や障害者に優しい社会を作り、世界の最先端を走る。東京五輪は2020年がゴールではありません」と応じました。
 二宮さんは対談の最後に、北京五輪の女子マラソンで足を疲労骨折しながら走り、途中で倒れた土佐礼子選手を助けることに、北京五輪のボランティアたちが自分の仕事外だと言って手をかさなかった事例を挙げ、五輪で大事なことはお金より「ハートです、“おもてなし”は気持ちの繋がり、これが日本人の一番良いところです」と力説しました。

≪動画インデックス≫
 1. 2024冬季五輪が北京に決定、もはや全体主義国家しか五輪は開けない
 2. 五輪は全体主義国家の国威発揚に利用されている
 3.「東京都が500億円を負担」下村文科大臣発言の根拠は?
 4.「五輪のために4500億円ある」猪瀬前知事の発言は本当なのか?
 5. デザイン審査の段階で財務責任者がいない不思議
 6. 2020年には高齢化率が30%、成熟型日本は高齢、障害者に優しい五輪を
 7. スタジアムは都市機能の一部、介護施設もスーパーも保育園もあってよい
 8. 東京五輪は2020年がゴールではない
 9. 高額な維持費も含めて競技場の使い方を明確に国民に知らせるべきだ
10.「新国立」はコスト、工期、デザイン+使いやすさが大事だ
11. 明治神宮の森に近い「新国立」は日本らしさや景観を重視すべきだ
12. 景観を考えない京都駅は恐竜より醜い
13. クロス・ラミネイティド・ティンバーで作れば地方創生にもなる
14. 東京五輪で大切なことは「日本の心、ハートです」

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二宮清純

二宮清純
スポーツジャーナリスト

1960年愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。オリンピック、サッカーW杯、メジャーリーグ、ボクシング世界戦など国内外で幅広い取材活動を展開中。2000年にネットマガジンでスポーツの醍醐味を世界に発信する株式会社スポーツコミュニケーションズを設立し、代表取締役に就任。最新著作に『プロ野球「衝撃の昭和史」』(文春新書)。テレビのスポーツニュースや報道番組のコメンテーター、講演活動と幅広く活動中。

※ プロフィールは放送日2015.07.31時点の情報です

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