世界が注目している日本のユニークな文化、文明の源流は、古事記や日本書紀の「記紀」の世界まで遡ります。日本書紀には、神武天皇が民をおおみたから(大御宝)と呼んだと書かれていますが、こうした日本国の価値観があって今の、皆が比較的に平等で大事にされる日本社会があるのではないでしょうか。しかし、穏やかで心優しい日本の文化、文明を私たち現代人はあまりに忘れていないでしょうか。
作家の竹田恒泰さんとの対談はまず、日韓「慰安婦」合意をどのように評価するのかを論じ合いました。『最終的かつ不可逆的な解決』という表現について、竹田さんは「昭和40年の日韓請求権協定でも『完全かつ最終的』と書かれ締結していて、最終的になるかは韓国政府次第だと思う」と述べました。『軍の関与』について竹田さんは「日韓合意後も、世界のメディアは性奴隷を日本が認めたという筋書きで書いている。『軍の関与』の関与はどんなものか細かく解説しなければ、よく分からない人はそう見てしまう」と語りました。櫻井キャスターは「安倍首相は参院予算委(1・18)で『軍の関与』は慰安所の設置、女性たちの健康、衛生管理、女性たちの移送と言ってはいるが、国際社会に向かってキチンと発信しなければならない」と指摘しました。
日韓問題で熱い議論が交わされた後、対談の後半は日本書紀にテーマが移りました。櫻井キャスターは「日本書紀には、わが国は民をおおみたからと呼び、徳を大事に道義国家になり、世界中が家族のように平和な国をつくると書かれています」と述べますと、竹田さんは“出雲の国譲り”を例に「どこの国も戦争に勝った人が王になって民を従わせるが、日本は戦争を経ずに統一国家ができた」と世界でも例のない歴史を持った国家だと分析しました。櫻井キャスターは「日本国柄は、和の精神を体現してきた国だと世界に誇りを持ってよいですね」と言葉を継ぎました。古事記や日本書紀の違いや日本の祝日のほとんどは皇室由来の祝日であることなど竹田さんが、面白く、分かりやすく教えてくれる貴重な対談になりました。
≪動画インデックス≫
一. ゴールポストは動かないか?日韓「慰安婦」合意の是非
1.国基研が慰安婦問題で日本政府に「国際広報体制」を政策提言
2.「最終的かつ不可逆的」は1965年日韓請求権協定「完全かつ最終的」と違うのか
3.問題なのは「軍の関与」と「日本政府の責任」
4.「軍の関与」の内容を世界に向かって発信すべきだ
5.日本大使館前の慰安婦像はウィーン条約違反で韓国政府は撤去すべきだ
6.「日韓合意」から派生したメリットとは
7.日米韓+総統選挙で蔡英文勝利の台湾が親密になる時代
8.韓国アカデミズム『帝国の慰安婦』(朴裕河著)が米国世論を変えるか
二. 神々のドラマ「日本書紀」を語り尽くす
1. 東京五輪2020年は日本書紀成立から1300年に当たる
2. 古事記は「国内向け神様の物語」と日本書紀は「外国向けの正史」
3. 日本の「国民の祝日」は、ほとんどが皇室由来の祝日
4. 天皇が天皇であることの根拠を担保するのは日本書紀
5. 日本書紀が著した「日本の国柄」
6. 日本書紀はどんな形で現代に生きているのか
7. 日本文明と中国、韓国文明は大違い
8. 「日本の国柄」が世界のモデルになる日
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竹田恒泰
作家
昭和50年に東京生まれ。生家は旧皇族・竹田家で、明治天皇の玄孫に当たる。慶應義塾大学法学部卒業、憲法学・史学の研究に従事する。日本オリンピック委員会(JOC)会長の竹田恒和氏は父。平成18年に著書『語られなかった皇族たちの真実』で山本七平賞を受賞、その他『エコマインド~環境の教科書』、『皇室へのソボクなギモン』(共著)、『旧皇族が語る天皇の日本史』、『面白いけど笑えない中国の話』、『面白いけど笑えない韓国の話』など著書多数。ニコニコ動画「竹田恒泰チャンネル」で新聞記事解説を配信中。
※ プロフィールは放送日2016.01.22時点の情報です