過去の放送

Vol.215 一般公開

青山繁晴の安倍・プーチン交渉力分析

プーチンは交渉が煮詰るとハードルを上げる

2016.12.02 62分

 あの大物1年生議員はどうしているのでしょうか。7月に行われた参院議員選挙に当選し、「おのれのためでなく、自民党のためでもなく国民と選挙で対話しただけ」と胸を張る青山繁晴氏は、当選しても万歳もせず、ダルマも用意しませんでした。祝う時は拉致被害者が帰った時、ご夫婦で取り組む海底資源「燃える氷」メタンハイドレートが実用化された時だと語ります。青山氏は、毎朝4時に起き自民党の「領土特命委員会」などの部会の準備を始めます。始まった臨時国会の予算委員会では、朝から夕刻まで7時間の審議を集中して聞き続けています。対談の冒頭で青山氏は「4カ月間、22時間労働で、残りは仮眠が1時間、ゆっくり朝風呂を1時間で国会に出て行きます」とあまりに多忙な国会での日々を語りました。
 対談の中心は12月15日、16日に山口と東京で開かれる安倍・プーチン会談の行方と交渉力でした。櫻井キャスターは「首脳会談は山口で16回目、安倍首相の『新しいアプローチ』で、かなり話が煮詰まっているということか」と尋ねると、青山氏は「煮詰まりかけたように見えて、ドーンと離れて行ってしまったのが現実です。プーチン大統領は交渉上手で、悪魔のような人です。話が収斂して行くと必ずハードルを上げる。ペルーの首脳会談でプーチン大統領は、ロシアの主権下での経済協力や合弁事業を重視する『共同経済活動』を持ち出したので、安倍首相はこの会談の後、落胆の表情を見せた」と膨れ上がった北方領土返還の期待が萎んでいることを明らかにしました。対談では、櫻井、青山両氏の取材で得たエクスクルーシブな情報が次々と披露されました。

≪動画インデックス≫
 1.22時間労働+睡眠1時間+1時間の朝風呂が国会での日々
 2.Expertise(専門性)を持ち異業種の人が議員になると良い
 3.安倍政権はインテリジェンスを使った初めての内閣
 4.安倍首相の考える「新しいアプローチ」の中身を探る
 5.ロシアの絶対条件は、返還後も主権はロシア、北方4島に日米安保は適用しない
 6.日ソ交渉は煮詰まりかけて、ドーンと離れてしまったのが現実
 7.プーチン大統領は交渉上手で、ズルシャモと呼ばれている
 8.プーチン大統領は交渉が収斂されれば、必ずハードルを上げてくる
 9.ペルー会談でプーチン大統領が持ち出した「共同経済活動」
10.安倍首相が日ソ交渉で歴代総理が踏み込めなかったことに踏み込む理由
11.トランプ氏は米国ファーストと言うが、単にトランプファーストだ
12.拉致が解決できないのは、北朝鮮にイランからのお金が入るから
13.ミサイルや核実験は北朝鮮・通信販売のカタログに過ぎない
14.拉致被害者の救出に自衛隊を送れば、北朝鮮は交渉のテーブルに着く

Edgeブラウザではスキップ機能を利用できない場合がございます。Chrome/Firefox/Safariブラウザではスキップが可能です。

プロバイダや使用場所によっては再生が途切れる場合がございます。動画が停止した場合、ブラウザの更新ボタンを押してください。

青山繁晴

青山繁晴
参議院議員

1952年兵庫県神戸市生まれ。慶應大学中退後、早稲田大学政治経済学部卒業。共同通信社へ入社し、官邸、自民党担当記者等を経て、ペルー日本大使館占拠事件で現地取材した後に退社。三菱総合研究所の研究員として、安全保障・外交から金融・経済など包括する国家戦略の立案に携わる。 2002年シンクタンク独立総合研究所を創立し、代表取締役兼主席研究員に就任した。TVタックルなどテレビ番組に出演多数。2016年7月参議院選挙比例区(自民)に立候補し当選した。著作に『ぼくらの祖国』、『ぼくらの真実』、『壊れた地球儀の直し方』など。

※ プロフィールは放送日2016.12.02時点の情報です

言論テレビ 会員募集中!

生放送を見逃した方や、再度放送を見たい方など、続々登場する過去動画を何度でも繰り返しご覧になることができます。
詳しくはこちら
Instagramはじめました フォローはこちらから

アップデート情報など掲載言論News & 更新情報

週刊誌や月刊誌に執筆したコラムを掲載闘うコラム大全集

  • 異形の敵 中国

    異形の敵 中国

    2023年8月18日発売!

    1,870円(税込)

    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。

  • 安倍晋三が生きた日本史

    安倍晋三が生きた日本史

    2023年6月30日発売!

    990円(税込)

    「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。

  • ハト派の嘘

    ハト派の噓

    2022年5月24日発売!

    968円(税込)

    核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!