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一帯一路構想のキモは中国の原発輸出
量産される赤い原発、だが原発技術は確実か

 中国の習近平指導部が提唱した現代版シルクロード経済圏は「一帯一路構想」と呼ばれますが、それを資金面から支えるのがAIIB(アジアインフラ投資銀行)です。そのAIIBの最大の目的は「中国の原発輸出にある」と北海道大学教授で原子炉工学研究の第一人者である奈良林直氏は断言します。奈良林氏は「(AIIBが融資して)原発がひとたび動き出せば、何十年にもわたって電気を生み出すマシーンで、その電気代で発展途上国の国でも電気が供給され、工業が栄えて、その国の経済が発展すれば、どんどん電力量が増えますから、中国にとって投資回収が確実だからです」と理由を語りました。櫻井キャスターは「原発は国のエネルギーのもと、中国の技術を受け入れることは、その後も中国に依存することになる。赤い原発が配置され、本当に中華大帝国の基盤ができてしまうのは嫌な感じがする」と感想を述べました。
 櫻井キャスターのもう一つの懸念は東芝問題です。世界は確実に「原発の時代」に進む中で、日立、三菱と並ぶ東芝が凋落に向かっていることを憂います。奈良林氏は「東芝やウエスティングハウスで起こっていたこと、三菱MRJがなかなか飛ばないことなど見ると、日本の優秀な製造業が力を落としているのではないかと思う。大学で優秀な技術者を育てないといけないが、物作りが軽視されコンピュータでデザインすることはできても、現物を製造する力が弱体化している。文部科学省は、我が国の基幹産業を育成するためにカリキュラムから重点化を図らないといけない」と指摘し、日本に科学立国としての自覚と誇りを求めました。

≪対談で語られた論点≫
 1.中国最新鋭「華龍1号」の安全技術は評価できるか
 2.なぜ中国のEPRは何時までたっても完成しないのか
 3.中国は設計ができるが、実際に製造できない
 4.日本を向いた中国沿岸部に原発群が並ぶ
 5.原発は建設費の10倍の電気代を生み出すマシーン
 6.一帯一路構想のキモは「赤い原発」輸出
 7.人類原発時代なのに東芝が凋落する理由
 8.日立、三菱など日本の原発メーカーと国際連携の実情
 9.日本の優秀な製造業が力を落としている
10.奈良林チームは「活断層問題」で科学的対処法を確立した

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ゲスト

奈良林直
奈良林直 (ならばやしただし) 
北海道大学教授
1952年東京都生まれ。1978年東京工業大学大学院理工学研究科原子核工学専攻修士課程修了、(株)東芝入社後、原子力事業本部原子力技術研究所に配属され、原子炉の安全性について研究を行う。2005年に北海道大学大学院工学研究科助教授に就任し、2007年から現職。内閣府原子力安全委員会専門委員、原子力安全保安院安全性総合評価意見聴取会委員など歴任。第4世代など新世代原子力発電所の安全技術に関する第1人者。

※ プロフィールは放送日2017.05.26時点の情報です



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