過去の放送

Vol.259 一般公開

「小池劇場」では国政が破滅に向かう

都政の処理をしたくないので国政に転ずるか

2017.10.06 64分

 小池都政の取材を続けてきたジャーナリストの有本香さんとの対談は、小池百合子代表が希望の党の公約を発表したその夜に行われました。公約は消費税10%引き上げの凍結、ユリノミクス、2030年までの原発ゼロから満員電車ゼロ、花粉症ゼロまで並べられました。有本さんは「公約は党の約束で、長期的な計画や実行が必要なもの。赤旗的なものだったり、新自由主義的なものだったり、一般の人に耳聞こえのよさそうなものを切り貼りしているだけ」とバッサリ斬り捨てました。
 連日、小池都知事の動きを伝えるメディアについて有本さんは「メディアの小池さんに対する報道は本質的に甘い」と述べ、「1年3カ月の知事としての業務執行能力はどうか、(豊洲・築地移転問題などで)都政を遅滞させて混乱に陥れていることに批判や場合によっては断罪をしないまま、連日国政に出るか、出ないかばかりを繰り返している」と指摘しました。
 その出馬の可能性について櫻井キャスターは「国政に出る方向に行くのではないか。時間が小池さんの味方をしない。このままだと都知事としての業績も、人気もおそらく下がる。総理大臣になるという一生に一度のチャンスに間をおかずに、早め早めに攻めるのではないか」と語りました。対談の後半で有本さんは「小池都知事がご自分で滅茶苦茶にした都政の処理をしたくないので、別のムーブメントを起こして国政に逃げようとしているのではないか」と分析しました。

≪対談で語られた論点≫
 1.ユリノミクスとは笑ってしまう!
 2.公約は世論受けしそうなものを切り貼りしただけ
 3.メディアは小池都知事に対して本質的に甘い
 4.小池式仕事のやり方は「三つのブラック」
 5.小池都知事の密室での決定に記録が残されていない
 6.核心となる問題を決めずに、風を読みながら結論を出す
 7.小池流「単純接触効果」とは?
 8. 100%出ないと言っているが、必ずや出馬する理由
 9.都政の処理ができないので国政に逃げるのか
10.石破氏が希望の党に動く可能性はゼロ
11.希望の党候補者はど素人で中身もない
12.今度の選挙で選ぶのは非常事態内閣だ
13.選挙後の補欠選挙で小池都知事が国政に出る裏技

Edgeブラウザではスキップ機能を利用できない場合がございます。Chrome/Firefox/Safariブラウザではスキップが可能です。

プロバイダや使用場所によっては再生が途切れる場合がございます。動画が停止した場合、ブラウザの更新ボタンを押してください。

有本 香

有本 香
ジャーナリスト

1962年生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経験したのち独立。現在は編集・企画会社を経営するかたわら、世界中を取材し、チベット・ウイグル問題、日中関係、日本の国内政治をテーマに執筆。著書に、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ』(石平氏との共著、産経新聞出版)、『中国はチベットからパンダを盗んだ』(講談社+α新書)、『はじめての支那論 中華思想の正体と日本の覚悟』(共著、幻冬舎新書)、『「小池劇場」が日本を滅ぼす』 (幻冬舎)など。

※ プロフィールは放送日2017.10.06時点の情報です

言論テレビ 会員募集中!

生放送を見逃した方や、再度放送を見たい方など、続々登場する過去動画を何度でも繰り返しご覧になることができます。
詳しくはこちら
Instagramはじめました フォローはこちらから

アップデート情報など掲載言論News & 更新情報

週刊誌や月刊誌に執筆したコラムを掲載闘うコラム大全集

  • 異形の敵 中国

    異形の敵 中国

    2023年8月18日発売!

    1,870円(税込)

    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。

  • 安倍晋三が生きた日本史

    安倍晋三が生きた日本史

    2023年6月30日発売!

    990円(税込)

    「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。

  • ハト派の嘘

    ハト派の噓

    2022年5月24日発売!

    968円(税込)

    核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!