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Vol.372 一般公開

知事の品格と地方自治の在り方

小池・森田・大村・鈴木各知事の通信簿

2019.12.06 71分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今夜のお客様は名古屋市長の河村たかしさんとジャーナリストの有本香さんです。
台風15号が上陸したとき大きな被害が出た千葉県で森田健作知事は、自宅が安全かどうかを見に帰っていたと報道されました。その後の森田知事の言動はどう見ても感心できないものでした。県民の安全よりも自宅の様子を見ることを優先するとは情けない限りです。
 地方自治体の政治はこのような人々によって担われているのです。大丈夫かと思わず疑ってしまいます。河村さんと有本さんをお呼びしたのは愛知トリエンナーレの大村知事、オリンピックを迎える小池知事を筆頭に、前述の森田知事や北海道の鈴木知事らの行政を論評してもらうためです。
 政治はどこも噓にまみれており、余りにも高い給料を取っていると憤慨する河村さん。知事の無知、無責任を論難する有本さん。それぞれの意見が交差して面白く、そして気がつけば悲しいセッションとなっていました。

≪対談で語られた論点≫
 1.小池知事は暑さ対策を何もしてこなかった
 2.河村「政治は嘘につつまれている」
 3.都知事選で小池事務所の中心は労働組合員
 4.小池都知事の公約は「3年半で辞任する」
 5.地方政治では「議会」が権力者
 6.小池都政にはチェック機能が働いていない
 7.議会で否決されるから知事は挑戦しない
 8.予算は役人からすると「税引き前利益」
 9.鈴木知事は「北海道を切り売り」するのか
10.地方議会は実働が短いのに給与が高い
11.日本の政治は“団体”で“身分”を守る
12.長くやりたい知事は中日新聞と仲良し
13.地方自治は地元に奉仕することから始まる

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河村たかし

河村たかし
名古屋市長

1948年名古屋市生まれ。72年に一橋大学商学部卒業後、家業の古紙回収業・卸売業の河村商事に入社し、専務兼トラック運転手などの現場も経験する。93年に日本新党の公認候補として衆議院議員に初当選。その後、政界再編による新進党・自由党・民主党の所属候補として名古屋1区にて通算5回の衆議院選に当選。この間、法務委員や税制調査会副会長などを歴任する。2009年「庶民改革」を掲げ、名古屋市長に当選し17年に4選を果たす。著書に『名古屋発どえりゃあ革命!』『復興増税の罠』など多数。

有本 香

有本 香
ジャーナリスト

1962年生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経験したのち独立。現在は編集・企画会社を経営するかたわら、世界中を取材し、チベット・ウイグル問題、日中関係、日本の国内政治をテーマに執筆。著書に、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ』(石平氏との共著、産経新聞出版)、『中国はチベットからパンダを盗んだ』(講談社+α新書)、『はじめての支那論 中華思想の正体と日本の覚悟』(共著、幻冬舎新書)、『「小池劇場」が日本を滅ぼす』 (幻冬舎)など。

※ プロフィールは放送日2019.12.06時点の情報です

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