ソ連崩壊後のロシアは、普通の国を目指しているように見えましたが、やはり「異質な国家」だったようです。プーチン大統領の軍事力を背景にしたクリミア併合で、これまでの国際秩序は危険な新局面に突入しています。国際的な非難が集中することを予想しながら、強気の決断を次々と下すプーチン大統領のメンタリティーと発想法を様々な要因から分析を試みます。ロシアの力によるクリミア支配が既成事実となれば、虎視眈々と尖閣諸島を狙う中国のモデルになってしまうのか、ウクライナと同じように、北方領土でロシアの不法占拠が続いている日本は、尖閣で中国から主権を侵害された状況も考え合わせながら、どんなロシア外交を行うべきかなど複雑に入り組んだ問題に方向を見出すのが今回の対談企画の狙いです。
≪動画インデックス≫
1.ロシア問題第1人者による「誰でもわかるウクライナ危機」
2.プーチン大統領の強気を≪対外的な要因≫から分析
3.プーチン大統領の強気を≪国内要因≫から分析
4.ロシア流の領土問題解決法とは?
5.G7でロシアに主権が侵害されているのは日本だけ
6.日本が頑張らないと、尖閣が侵略されても国際的な理解は得られない
7.4月に岸田外相が経済ミッション同行でロシアを訪問すべきか?
8.領土を取り戻し英雄になったプーチンが北方領土で譲歩する可能性は?
9.北方領土・尖閣・竹島の原点は同じだ
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袴田 茂樹
国際政治学者
1944年広島県生まれ。1967年東京大学文学部哲学科卒、モスクワ大学大学院に留学、帰国後、77年東京大学大学院で国際関係論博士課程修了した。米プリンストン大学客員研究員、モスクワ大学客員教授、東京大学大学院客員教授を経て、青山学院大学教授。現在、新潟県立大学教授、青山学院大学名誉教授。著書は『「プーチンのロシア 法独裁への道』(NTT出版)、『沈みゆく大国 日本とロシアの世紀末から』(新潮選書)、『文化のリアリティ』(筑摩書房)、『ソビエト70年目の反乱』(集英社)など多数。
※ プロフィールは放送日2014.04.04時点の情報です