過去の放送

Vol.519 一般公開

「拉致」の歴史をNHKと田中均が歪曲する

なぜ「クロ現」は“この時期”に放送したか?

2022.09.30 61分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 今回は拉致問題に最も詳しい西岡力さんと、安倍総理の心の友とも言われる阿比留瑠比さんをゲストにお迎えしました。
 NHKが、外務省の元審議官、田中均氏の証言をもとに拉致問題について北朝鮮とどのような交渉がなされたかを報道していました。『クローズアップ現代』です。
 テーマが拉致でしたので、私も興味を持って見ました。腹が立ちました。西岡さんも見ている内に非常に腹が立ったそうです。
 なぜなら田中均氏の証言も、NHKの報道も、文字通り噓にあふれていたからです。拉致問題に最も熱心に取り組んだのは間違いなく安倍総理でした。
 若いときから拉致被害者の家族に寄り添い、拉致問題を解決しなければ日本は国家とは言えないとまで思い詰めていました。
 その安倍さんの功績をことごとく噓によって否定していたのです。
 どうぞ番組の内容を注意深くご覧ください。
 少し話が込み入っているところもありますが、西岡さんも阿比留さんも大事なことを語っています。

≪対談で語られた論点≫
 1.安倍元総理国葬儀の報告
 2.「あなたは真のリーダー」菅前首相の弔辞に拍手
 3.国民の意思は一般献花の長く続く列にあり
 4.「拉致」でNHKと田中均のついた大嘘に腹が立つ
 5.嘘① 拉致を核、国交正常化などとパッケージでやっていた
 6.小泉政権は「国交正常」が一番で「拉致」は二の次
 7.朝日新聞社説「日朝正常化の障害は拉致問題」
 8.北朝鮮から小泉訪朝の前に田中均に死亡情報など知らされていた
 9.嘘②「米国との間にキチンとした理解があった」
10.アーミテージ氏が「訪朝」を聞いたのは小泉首相で田中均ではない
11.米国からの極秘情報を無視し小泉首相に平壌宣言に署名させた
12.核開発中の北朝鮮に膨大な資金を渡そうとする日本を
   「安部副長官+拉致家族会」が止めた
13.嘘③ 田中均は「政治判断」と語るが5人を日本に留めることに反対した
14.安倍+中山恭子参与「5人を北に返さない」VS福田+田中「北に返す」
15.福田+田中は「拉致帰国者の意思で日本に残ると発表せよ」
16.安倍副長官+中山参与「拉致帰国者は国家意思で日本に残す」
17.重要事実を番組の中で放送しないことでつく嘘もある
18.嘘④ 日朝交渉の最後の2回の記録がいまだ不明と「クロ現」伝えず
19.そこには国交正常化後に日本からの1兆円援助額が書かれていた?
20.嘘⑤「拉致めぐる日朝間やり取り」パターンの最後は2016年だが、この後
   拉致問題が解決に近づいたことを「クロ現」は一切伝えない

21.NHKの狙いは安倍式「圧力」の拉致解決から援助など従来型の外交戦略への転換か?

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西岡力

西岡力
「救う会」会長・国基研企画委員

1956年東京都生まれ。1979年国際基督教大学卒、筑波大学大学院修士課程修了、韓国・延世大学校に留学。2000年 東京基督教大学教授、2016年 麗澤大学客員教授。現代コリア研究所の発行誌『現代コリア』の編集長。1998年「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」の設立に関与し、現在「救う会」の会長を務める。国家基本問題研究所に評議員・企画委員。著書に『北朝鮮に取り込まれる韓国』(PHP研究所)、 『日韓「歴史問題」の真実』(PHP研究所)、 『韓国分裂―親北左派vs韓米日同盟派の戦い』(扶桑社)、 『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』(PHP研究所)、『南・北朝鮮、同時崩壊か?』(東京財団)、『よくわかる慰安婦問題』(草思社)『金賢姫からの手紙』(草思社) など多数。

阿比留瑠比

阿比留瑠比
産経新聞論説委員兼政治部編集委員

1966年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。90年、産経新聞社入社。仙台総局、文化部、社会部を経て、98年から政治部。首相官邸、自由党、防衛庁、自民党、外務省などを担当し、首相官邸キャップ、外務省兼遊軍担当などを歴任。2013年、政治部編集委員。15年、論説委員兼政治部編集委員。 著書に『だから安倍晋三政権は強い』『偏向ざんまい GHQの魔法が解けない人たち』『破壊外交 民主党政権の3年間で日本は何を失ったか』『決定版 民主党と日教組』(いずれも産経新聞出版)、『総理の誕生』(文藝春秋)、『政権交代の悪夢』(新潮新書)など。

※ プロフィールは放送日2022.09.30時点の情報です

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