令和６年１月19日金曜夜10時、第504回のゲストは元陸幕長の岡部俊哉さんです。
令和６年能登半島地震が元旦に発生してからというもの、自衛隊は人命救助、がれき撤去、孤立集落への食料等の運搬、炊き出し、入浴支援とフル回転です。
また、予備自衛官、即応予備自衛官はあわせて最大100人の計画だったところ約400人の応募もあったということです。
まず、今回の自衛隊の災害派遣について伺います。
一方、日本周辺の環境は緊張しており、中国の習近平主席は台湾統一に「武力行使を放棄しない」と述べています。
また、共同通信の2023年12月30日の報道によれば、習近平国家主席が11月下旬、軍指揮下の海警局に対し、沖縄県・尖閣諸島について「1ミリたりとも領土は譲らない。釣魚島（尖閣の中国名）の主権を守る闘争を不断に強化しなければならない」と述べ、領有権主張の活動増強を指示したということです。また、これを受け海警局が、2024年は毎日必ず尖閣周辺に艦船を派遣し、必要時には日本の漁船に立ち入り検査する計画を策定したといいます。
台湾総統選挙の結果を受け、日本周辺の安全保障環境はどう変化するのでしょうか。また、これに対応する自衛隊の現状について伺います。

岡部俊哉
元陸上幕僚長　

福岡県出身、防衛大学校第25期。1等陸佐までの職種は普通科。空挺及び幹部レンジャー課程修了。日航機墜落事故における災害派遣活動において第1陣部隊の小隊長の1人として出動した。その後第1空挺団長、第6師団長、北部方面総監等の要職を経て、2016年第35代陸上幕僚長に就任し、2017に退官した。退官後、国家安全保障局顧問を務めた。

※ プロフィールは放送日2024.01.19時点の情報です