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岸田米議会演説「拍手喝采」の“責任”

日米「強固な連帯」で中国の覇権を砕けるか

2024.04.19 63分

≪櫻井よしこの対談後記≫ 
 日米首脳会談で岸田総理が大胆に踏み込みました。日本はアメリカのグローバルパートナーだと述べ、アメリカは1人ではありません、常に日本はアメリカと共にありますと宣言しました。
 それは否応なく、日本を普通の国の姿にもう一歩近づけさせるものです。自衛隊とアメリカ軍の統合システムの組み替えなどがその典型例です。
 身近に迫っている中国の危機に日本が自主的に対処できる体制を作らなければなりません。容易ではありませんが必要なことです。具体的問題点として多くが指摘されました。

≪対談で語られた論点≫
 1.日米首脳会談の評価
 2.環球時報は岸田訪米を日本は米国の「露払い」と伝えた
 3.米国から武器移転だけでなく武器生産の要請もあった
 4.自衛隊と米軍の指揮統制を見直す 
 5.統合幕僚長は有事に現場ではなく官邸に入る 
 6.日本には常設総合司令部ができたが米国はいまだ議論中
 7.米国が描くインド、太平洋の安全保障とは
 8.米国は日米韓、日米比など3カ国同盟を重視                      
 9.なぜ豪州は高額な原子力潜水艦の取得へと踏み切ったか.                                                        
10.中国が振りまく「疑米論」とは
11.南シナ海セカンドト-マス礁でも中国艦の妨害                
12.日本は防衛産業の維持強化する政策をまとめている

小野寺五典

小野寺五典
元防衛大臣

1960年宮城県生まれ。東京水産大学卒、松下政経塾、東京大学大学院法学政治学研究科修了。1997年衆議院宮城6区補欠選挙で初当選。2000年米国ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所客員研究員。2007年外務副大臣(第1次安倍改造内閣)、2012年防衛大臣(第2次安倍内閣)を歴任。2017年再び防衛大臣(第3次安倍第3次改造内閣) に就任。

小原凡司

小原凡司
笹川平和財団上席フェロー

1985年 防衛大学校卒業、1998年 筑波大学大学院(地域研究修士)修了(修士)。1985年に海上自衛隊入隊後、回転翼操縦士として勤務。2003年~2006年 駐中国防衛駐在官。2006年防衛省海上幕僚監部情報班長、2009年 第21航空隊司令、2011年IHS Jane’s アナリスト兼ビジネス・デベロップメント・マネージャーを経て、2013年に東京財団、2017年6月から現職。著書に『中国の軍事戦略』(東洋経済新報社)『軍事大国・中国の正体』(徳間書店)『何が戦争を止めるのか』(ディスカバートゥエンティワン)『曲り角に立つ中国』共著(NTT出版)等

※ プロフィールは放送日2024.04.19時点の情報です

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