- 2024.12.05
- 一般公開
SNSが旧メディアを圧倒した日
『週刊新潮』 2024年12月4日号日本ルネッサンス 第1125回「おねだり」と「パワハラ」のイメージにまみれ、辞職に追い込まれた兵庫県の齋藤元彦知事が11月17日、出直し知事選で大勝した。驚きの逆転の背後に既存メディア(新聞、TV、雑誌)vs新メディア(SNS)の戦いがあった。両メディアがせめぎ合う現代、私たちは双方の長所・短所を識っていなければ大きな間違いを犯すことになる。3月12日に知事への告発文書を公表した県民局長は7月7日に自死、局長の死は知事のパワハラゆえだとする見方が既存メディアで急速に広まった。知事への批判は強まり、9月19日には県議会が全会一致で不信任決議案を可決、26日、知事は出直し選挙に臨むと表明した。その間の6月13日に県議会調査特別委員会(百条委員会)が設置され、それは今も続いている。齋藤氏不評の中での選挙戦に異変が生じたのは二つの音源が公開されたときだった。第一段階は「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏による音源曝露、二つ目はSAKISIRUの新田哲史氏によるものだ。両氏は11月22日の「言論テレビ」に出演、まず新田氏が語った。...