- 2018.04.19
- 一般公開
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世界は大激変、もう森友ではない
『週刊新潮』 2018年4月19日日本ルネッサンス 第799号日本のメディアはまだ「森友」問題や財務省文書書き換え問題などに熱中しているが、その間に世界情勢が不気味な展開を見せている。米国の孤立主義、或いは後退に乗じて、世界各地域にこれまでとは異なる排他的な勢力が誕生しつつある。トランプ政権発足から1年3か月、余りにも多くの劇的な展開があったが、その足跡は米国への信頼に不安を抱かせるものだった。直近の具体例としてシリアを見てみよう。4月7日、首都ダマスカス近郊の東グータ地区、ドゥーマという町が、化学兵器で攻撃され、犠牲者は40人とも70人とも報じられた。被害者の症状から、塩素ガス弾の攻撃を受けたとみられる。攻撃したのはアサド政権でしかあり得ないだろう。...