- 2023.04.13
- 一般公開
中国、国土買収の嵐、超党派で止めよ
『週刊新潮』 2023年4月13日号日本ルネッサンス 第1044回中国人女性が沖縄県島尻郡の無人島、屋那覇島を買い取っていたと判明したとき、フジテレビの緊急世論調査で99%の人が外資への土地売り渡しを規制すべきだと答えた。この圧倒的な数字は、国土を奪われ続ける深刻な事態を何十年も放置してきた政治への強い抗議でもある。それから約ひと月、畏友の加藤康子(こうこ)氏が上海電力問題を調査する中で、もっと酷い事例を発掘した。氏は「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録に大きな役割を果たした人物だ。「青森県には日本のエネルギー安全保障の観点から非常に重要な施設がいくつもあります。六ヶ所村では原子燃料再処理施設が、むつ市では使用済み核燃料の中間貯蔵施設が建設中です。今回判明したのは、むつ市の中間貯蔵施設の真ん前の広大な土地が上海電力の手に落ちていたことです。ここに風力発電施設を建て、固定価格買取制度(FIT)で事業展開するための認可が下りていました」...