- 2024.01.25
- 一般公開
台湾・頼清徳政権にあらゆる支援を
『週刊新潮』 2024年1月25日号日本ルネッサンス 第1082回日本の果たす役割がこれまでにない程大事になる。そう感じた台湾総統選挙の結果だった。新たに総統に選ばれた民主進歩党の頼清徳副総統の得票数は約559万票、全体の40%だった。4年前に蔡英文総統の下で同党が獲得した817万票より約260万票少ない。国民党の侯友宜氏は467万票で、前回の国民党の票から85万票減らした。両党から369万票を奪って善戦したのが第三勢力として台頭した台湾民衆党の柯文哲氏だ。一方、立法院(国会に相当)を見ると、国民党が全113議席中52議席を確保して最大勢力となった。民進党は4年前の61議席から10減らして51議席に後退、民衆党が8議席を獲得して、キャスティングボートを握った。民進党は総統府と立法府のねじれ構造下で難しい政権運営となる。頼政権が安定するよう、出来得る限り多くの分野で手助けすることが日本にとっての国益にもつながる。...