- 2023.10.19
- 一般公開
皇位継承安定化に必須の学習院再生
『週刊新潮』 2023年10月19日号日本ルネッサンス 第1069回自民党の萩生田光一政調会長は9月13日の内閣改造時に岸田文雄首相から二つの課題を託された。その二つとは、➀皇位継承策の作業を急ぐ、➁首相任期中に憲法改正発議を目指す、だった(『産経新聞』9月27日)。氏は➀について「この1年、党でそれほど動きがなかったので、私のもとで受け皿を作っていかなければいけないと思っている」と述べている。昨年1月、岸田政権は、皇位継承を安定化させなければならず、そのために皇族の皆さん方の数を増やす手立てとして、旧宮家の男系男子が養子縁組などで皇籍復帰する、女性皇族が婚姻後も皇室に残るなどの案から成る有識者会議の報告書を国会に提出した。だがそれから2年近く、国会には何の動きもない。そこで首相は、国会に提出された提言の実現を萩生田氏に託したというのだ。旧皇族の方々が皇籍復帰するとして、その方々には悠仁様のよき友、或いは相談相手になることが期待される。その際に、皇籍復帰した若い方々はどんな心構えを持っているのがよいのか。必要な教育はどんな内容なのか、一体彼らを誰がどこで教育するのかが課題となる。...