- 2020.11.26
- 一般公開
バイデン政権、上院次第で機能不全に
『週刊新潮』 2020年11月26日号日本ルネッサンス 第927回米大統領選挙の結果は米国が「一国二国民」(米外交問題評議会会長、リチャード・ハース)であることをはからずも露呈させた。外交問題評議会は議会関係者や国際政治・安全保障の専門家にとって必読誌とされる「フォーリン・アフェアーズ」の発行元である。その会長であるハース氏は9・10月号の同誌に「分裂のさ中で――トランプは如何にして米外交政策を破壊したか」を書いた。トランプ氏に対する感情的反発が表現の端々にまで噴出した内容だったが、氏の指摘する「一国二国民」は米国の現状を象徴して巧みである。しかし実は米国民は二分どころか四分五裂されている。...