- 2019.01.17
- 一般公開
新年に考えた、日本の問題あれこれ
『週刊新潮』 2019年1月17日号日本ルネッサンス 第835回元旦、各紙の社説を読み較べた。まず「読売新聞」である。兎に角、長すぎる。内外の事情に万遍なく触れているが、何か特別に心に残る発信があるわけでもないのが残念だった。「朝日新聞」は「権力のありかを問い直す」として、事実上、朝日定番の安倍政権批判を展開した。小見出しのひとつが「弱い国会を強くせよ」である。これには大賛成だ。米国議会と較べると日本の国会の余りにもお粗末な働き振りに、ウンザリする。米国議会では共和、民主両党が少なからぬ案件で激しく対立する。その一方で、国益のために超党派で協力して仕上げる法案や行政府(ホワイトハウス)への働きかけも非常に多い。私は日本国民だが、米議会の動きによくぞやってくれたと双手をあげて支持する法案や採決は少なくない。...