- 2019.01.19
- 一般公開
米大統領選挙に向け最初に名乗り出た女性 ウォーレン氏の出馬表明が映す米国の分裂
『週刊ダイヤモンド』 2019年1月19日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1263 1月3日、昨年11月の中間選挙で改選された米連邦議員らが初めて議会に招集された。4日付の米各紙は下院に集った民主党議員団の写真を大きく掲載したが、女性議員が多いために文句なしのカラフルさだった。若い議員も多く、子連れ姿も少なくなかった。椅子の数に較べて議場に詰めかけた人数の方が多く見えたのは、1年生議員たちが嬉しさの余り伴侶を連れて登院したということだろうか。改めて振り返ると、民主党が下院435議席中、235議席を占めて多数を取った。女性議員は102人で内、89人が民主党である。選良たちの宗教も多様化し、宣誓で用いるためにキリスト教、ヒンズー教、仏教などの教典が用意された。国家、国民のために全力を尽くすと、神や仏に誓うのは大統領だけではないのである。一人一人の議員も誓ってようやく正式に議員になれる。大事なことだと思う。アフリカ系議員は上下両院で55人、LGBTの人たちも上下両院で10人。米国社会はさらなる多様性の新しい時代に入ったという印象だ。...