- 2018.10.20
- 一般公開
米中対立は中長期にわたり本格化する 日米の連携を一層強めていくのがよい
週刊ダイヤモンド 2018年10月20日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1252米国が遂に中国の本性に気づいた──。10月4日、マイク・ペンス米副大統領が有力シンクタンク「ハドソン研究所」で行った演説のメッセージがこれだった。米国の「覚醒」は遅すぎるとも思えるが、それでも彼らが中国の長期的国家戦略の意図を正しく認識するのは日本にとって歓迎すべきことだ。ペンス氏は約1時間、およそ全分野にわたって中国批判を展開した。不公正貿易、知的財産の窃盗、弱小国への債務の罠、狡猾な米中間選挙への介入、豊富な資金による米言論機関、シンクタンク、大学、研究者への影響力行使、米国世論を動かす中国メディアの一方的情報、さらに、南シナ海、インド洋、太平洋での軍事的席巻など、ペンス氏は果てしなく具体例を挙げた。...