- 2018.01.18
- 一般公開
己への信頼を憲法改正で勝ち取れ
『週刊新潮』 2018年1月18日号日本ルネッサンス 第786回世界が大きな変化を遂げつつあるのはもはや言うまでもない。70年余りも日本が頼ってきたアメリカは強大ではあるが普通の民主主義国へと変化していくだろう。日本は価値観を共有するそのアメリカを大事にしなければならない。頼るばかりでなく、助け合わなければならない。日本にできることはもっと実行していかなければならない。アメリカが世界の現場から少しでも後退すれば、そこに生ずる政治的空白に、中国やロシアがさっと入り込み、私たちとは全く異なる価値観で席巻しようとするだろう。そのような悪夢を上手に防ぐことも日本のやるべきことになるだろう。そのとき、日本が担うべき課題が国際社会のルール作りだ。わが国はこれまでそんなことは他国の仕事だと考えていた節がある。だが、やろうと思えば日本はきちんとやれる国なのだ。昨年末にも、日本とEUが経済連携協定(EPA)で合意した。現在はアメリカ抜きの環太平洋経済連携協定(TPP)で、11か国をまとめようとしている。合意したEPAについて安倍晋三首相が答えた。...