- 2019.01.10
- 一般公開
国柄を考える、平成最後の天皇誕生日
『週刊新潮』 2019年1月3日・10日号日本ルネッサンス 第834回12月23日の今日、平成の時代最後の天皇陛下のお誕生日を祝って、わが家でも朝早くから国旗を掲揚した。いつ見ても日章旗は清々しく美しい。白地に赤い日の丸。無駄がなく、これ以上ないほどすっきりした構図である。この日、皇居は3度にわたって日の丸の小旗の波で埋まった。誰しもが天皇ご一家のお出ましに感動し、平成の30年をしみじみと振りかえったことだろう。各紙朝刊で陛下のお言葉を読んだ。お誕生日に先立って行われた皇居宮殿での会見で、天皇陛下が読み上げられたお言葉には国民に対する慈愛が溢れている。常に国民に寄り添いたいとのお言葉どおり、両陛下の視線はあくまでも弱い人々、犠牲になった人々に、まず向けられている。とりわけ沖縄の人々に対しての思いを、このように語られている。...