- 2018.12.06
- 一般公開
強まる中国の脅威、必要な台湾人の団結
『週刊新潮』 2018年12月6日号日本ルネッサンス 第830回米中貿易戦争が展開され、私たちは米国的自由と民主主義の世界を維持するのか、それとも中国共産党的全体主義の世界に突入するのか、せめぎ合いの中にある。米国が単なる経済的な損得の争いをはるかに超える、価値観の戦いを意識して対中政策を強めるいま、台湾の持つ意味はこれまで以上に大きい。11月24日の地方選挙で台湾の与党、蔡英文総統が党主席を務める民進党が大敗したことの意味は深刻だ。22の県及び市のうち、民進党は13の首長を確保していたが、半分以下の6になった。人口の約7割を占める6大都市でも、民進党は4から2に半減した。総得票数は民進党が490万票にとどまったのに対し、国民党は610万票を取り、120万票の差をつけた。24日夜、選挙結果を受けて記者団の前に現れた蔡氏は、いつものように地味なパンツスーツに身を包み、メモに書かれたメッセージを読み上げた。...