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Vol.122 一般公開

蓮舫氏・二重国籍疑惑の核心

2016.09.16 48分

9月16日金曜夜10時、第122回のゲストは、徳島文理大学教の授八幡和郎さんです。
9月15日投開票の民進党代表選の最中、出馬した蓮舫氏に「二重国籍ではないか?」という疑惑が生まれました。それをネット上で最初に追及したのが、八幡さんです。
八幡さんがアゴラへの寄稿をはじめネット上で疑惑を指摘し、その後、夕刊フジに寄稿。新聞が後追いし、ヤフーに蓮舫氏のロングインタビューが掲載されるなど事態が大きくなっています。
台湾人の父親と、日本人の母親の間に生まれた蓮舫氏は、1985年の国籍法改正時に、日本国籍を取得。しかし、日本国籍を取得した後、台湾籍を放棄したのか、そのまま二重国籍なのか。ここが首相を目指す野党第一党党首の資質として焦点になっています。
9月2日の産経新聞による台湾籍についての質問には、蓮舫氏は「質問の意味がわからない」とはぐらかしています。3日、日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」に出演した際は、「(台湾)籍を抜いている」「私は生まれたときから日本人です」「高校3年で、18歳で日本人を選んだ」と明言。しかし5日夜、蓮舫氏の事務所は、台湾籍を抜いた具体的な時期について、産経新聞の取材に「現在確認中」と答えるなど二転三転。
結局、台湾籍を抜いたのか抜いていないのか確認に時間がかかるという理由で、台湾籍を放棄する手続きを取ったということでした。
しかし、平成9年に発売された雑誌『CREA』(文藝春秋)のインタビュー記事の中で蓮舫氏は「自分の国籍は台湾」(「だった」が編集過程で抜けたと蓮舫氏は主張)と発言していたり、1992年6月25日朝日新聞夕刊では、〈父が台湾人、母が日本人。十九歳のとき、兄弟の就職もあって日本に帰化した。東京で生まれ育った身にとって暮らしに変化はなかったけれど、『赤いパスポートになるのがいやで、寂しかった』〉〈父や祖母を通して触れた台湾、アジア。自分の中のアイデンティティーは『日本』とは違うと感じる〉(以上、夕刊フジ)と発言しており、事実関係がよくわからないことも問題が大きくなっている一因です。
「生まれ育った日本に誇りを持っているし、愛している」「今そういう噂が流布されるのは、本当に正直悲しい」などと情緒的な受け答えに終始する蓮舫氏。民進党はこの問題を静観しており、二重国籍疑惑がでても蓮舫氏が当選する確率が高いといいます。
二重国籍疑惑の核心、民進党新代表、民進党の体質について、八幡さんに伺います。

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八幡和郎

八幡和郎
徳島文理大学教授

昭和26年、滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部卒。通商産業省(現・経済産業省)入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。国土庁長官官房参事官、通産省大臣官房情報管理課長などを歴任し、現在、作家・評論家としてテレビなどでも活躍中。新著『日本人の知らない日米関係の正体 本当は七勝三敗の日米交渉史』(SB新書)をはじめ著書多数。

※ プロフィールは放送日2016.09.16時点の情報です

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