過去の放送

Vol.556 会員限定

LGBT法が成立しても「暴走」を許さない

なぜ解散を避けた?岸田首相の心中を探る

2023.06.16 64分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 LGBT法が成立しました。LGBT法は確かに不必要な法律ですが、よくよく見るとこの法律を逆利用して左翼勢力を抑制することができます。
 彼らはLGBTを子供たちに教え、中小企業にLGBT仕様の施設を作らせ、日本をLGBT天国にしようという思惑があったと思います。
 しかし、それでは世の中の大半を占める普通の女性達や子どもの権利は守られません。
 そこで、土壇場で萩生田光一政調会長が日本維新と折衝し修正しました。この修正で民間の組織にLGBTの啓蒙活動などを任せるという条文が削られました。
 左翼の人たちが狙っていた税金投入の道が絶たれたわけです。いろいろ考えてみると最悪の法律ですがそれでも、救われた部分がたくさんあります。
 どうぞ、百地さん、石橋さん、有元さんの発言を注意深くお聞きください。

≪対談で語られた論点≫
【LGBT法から「女性と子供の権利」を守ろう】
 1.LGBT法は国、自治体、企業、学校の努力義務規定だらけ
 2.土壇場の修正で活動家の狙いを阻止できる法になった
 3.読売社説「首相と自民の見識が問われる」の効果
 4.丸呑みでなく「ガイドラインを作る」は自民提案
 5.議員立法なので岸田総理は理解せず腰がふらつく
 6.保守でない自民を安倍元首相が保守に変えた
 7.エマニュエル大使に洗脳された経団連トップ
 8.自公維国の協力を憲法改正に活かしたい
【解散を避けた岸田首相の心中】
 1.解散を延ばせば岸田首相の求心力が下がる
 2. 宏池会は既存メディアに褒めてもらえば満足
 3.自民独自調査で-30~40議席が出たので止めた
 4.8月下旬に内閣改造して解散すればよい
 5.憲法改正で上川陽子「来年9月想定でない」発言の真意
 6.岸田首相は「秋解散」も決断できない
 7.100人安倍派は何をやっているんだ!

百地 章

百地 章
憲法学者・日本大学名誉教授

1946年静岡県生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。愛媛大学法文学部教授を経て、1994年から日本大学法学部教授。国士舘大学大学院客員教授。法学博士。現在、比較憲法学会理事長、憲法学会理事、『産経新聞』「正論」執筆メンバー。2017年に日本大学名誉教授、国士舘大学特任教授。著書に『憲法の常識 常識の憲法』、『憲法と日本の再生』、『靖国と憲法』、『憲法と政教分離』など多数。

石橋文登

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」(飛鳥新社)、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」(産経新聞出版、共著)、「『脱原発』が地方を滅ぼす」(産経新聞出版、共著)など多数。

有元隆志

有元隆志
産経新聞月刊「正論」発行人兼調査室長

1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長を歴任。現在、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を務める。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」(産経新聞出版、共著)など。

※ プロフィールは放送日2023.06.16時点の情報です

言論テレビ 会員募集中!

生放送を見逃した方や、再度放送を見たい方など、続々登場する過去動画を何度でも繰り返しご覧になることができます。
詳しくはこちら
Instagramはじめました フォローはこちらから

アップデート情報など掲載言論News & 更新情報

週刊誌や月刊誌に執筆したコラムを掲載闘うコラム大全集

  • 異形の敵 中国

    異形の敵 中国

    2023年8月18日発売!

    1,870円(税込)

    ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。

  • 安倍晋三が生きた日本史

    安倍晋三が生きた日本史

    2023年6月30日発売!

    990円(税込)

    「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。

  • ハト派の嘘

    ハト派の噓

    2022年5月24日発売!

    968円(税込)

    核恫喝の最前線で9条、中立論、専守防衛、非核三原則に国家の命運を委ねる日本。侵略者を利する空論を白日の下にさらす。 【緊急出版】ウクライナ侵略、「戦後」が砕け散った「軍靴の音」はすでに隣国から聞こえている。力ずくの独裁国から日本を守るためには「内閣が一つ吹っ飛ぶ覚悟」の法整備が必要だ。言論テレビ人気シリーズ第7弾!