- 2025.07.17
- 一般公開
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創生「日本」よ、石破に取ってかわれ
『週刊新潮』 2025年7月17日号日本ルネッサンス 第1155回わが国を真っ当な独立国として立て直したいと願ってきた人々は参議院議員選挙を控えた現在、自民党を支えるのがよいのか、突き放すのがよいのか、迷っているに違いない。ここで判断の基準となる大事な要素は、現在の自民党はこれまでの自民党とは全く違う政党になっているという点だ。石破茂氏を党総裁に選んで以降、氏を選んだ当の自民党幹部を含めて多くの人々は、予想を超えるスピードで自民党が質的大変化を遂げ、安倍晋三元総理の築いた手堅い党の基盤が見る間に崩壊したことに戸惑っているのではないか。質的変化とは言ってみたものの、石破氏がもたらした変化は、保守だの、リベラルだの以前に、物事を決められるか決められないかという低次元のことが多い。私たちに問われているのは、このように指導力を欠き、機能しない石破党に変身した自民党を支えるか否かということなのだ。ここで急いで指摘したい。自民党に希望を持てないからといって、野党に国政を任せてよいわけではないということだ。自民党に替わる候補として、まず日本共産党は論外だ。福祉や経済政策でどれほど笑顔を振りまこうとも、共産主義体制を選ぶことはあり得ない。...