櫻LIVE 君の一歩が朝(あした)を変える!

闘うコラム大全集

2016.11.05号
欧米流の合理的戦略論だけでなくアジアの曖昧路線を理解する重要性

『週刊ダイヤモンド』 2016年11月5日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1156フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が来日した。安倍晋三首相との首脳会談で、大統領は南シナ海問題を持ち出し「日本とフィリピンは同じような状況にある」「われわれは常に日本の側に立つ」と、それぞれ2回、繰り返したという。 安倍首相はドゥテルテ大統領の本音を聞くべく、首脳会談後に両首脳を含めて6人のみが参加する小規模会談を設けた。同会談は首脳会談の2倍の長さの70分に及んだと、「産経新聞」の田北真樹子氏が書いている。明らかに安倍首相はドゥテルテ大統領の心を開いたのだ。財界人との会合で「日本が大好きだ」と大統領は繰り返した。...


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2016.11.03号
沖縄米軍用地を中国資本が買っていた

『週刊新潮』 2016年11月3日号日本ルネッサンス 第727回日本の国土を外国資本が買い漁っている事実は旧聞に属する。日本政府が、自民党政権の時も民主党政権の時も有効な対策を講じてこなかったのも周知のことだ。外国資本に好き放題の国土買収を許してきた日本は異常だが、それでも沖縄の米軍用地の1割を中国人が買収していると聞けば、心底、驚かざるを得ない。 10月21日、インターネット配信の「言論テレビ」で中田宏元衆院議員が語った内容は、日本国の土台が浸食されているというものだった。...


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2016.10.29号
フィリピンが中国に擦り寄る理由は大統領の思想と米政府の失策にあり

『週刊ダイヤモンド』 2016年10月29日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1155当欄の原稿執筆中のいま、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が中国を訪問中である。大統領は10月19日までに中国国営中央テレビの取材に応じ、「中国がフィリピン経済にとって唯一の希望だ」と語った。20日の習近平国家主席との会談では、南シナ海問題が事実上棚上げにされる。 オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が、中国の主張を全面的に退けた裁定を、なぜ中国に突き付けないのか。フィリピンの国土と領海を奪い、軍事要塞化を続ける中国に「礼を重んじる東洋的なやり方」で応じるのはなぜか。反対に少なくとも南シナ海問題でフィリピン側に立つ米国に、なぜ、罵詈雑言を投げ付けるのか。...


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2016.10.27号
地球・月系の支配を狙う中国の野望

『週刊新潮』 2016年10月27日号日本ルネッサンス 第726回いま、世界のどの国よりも必死に21世紀の地球の覇者たらんと努力しているのが中国だ。彼らは習近平国家主席の唱える中国の夢の実現に向かって走り続ける。そのひとつが、宇宙制圧である。21世紀の人類に残された未踏の領域が宇宙であり、宇宙経済を支配できれば、地球経済も支配可能となる。宇宙で軍事的優位を打ち立てれば、地球も支配できる。 10月17日、中国が2人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船「神舟11号」を打ち上げた背景には、こうした野望が読みとれる。内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センターから飛び立った中国の6度目の有人宇宙船打ち上げは、無人宇宙実験室「天宮2号」に48時間後にもドッキングし、2人の飛行士は30日間宇宙に滞在する。...


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2016.10.22号
テレビ討論会でクリントン有利が決定的に アジア各国を籠絡する中国に対抗できるか

『週刊ダイヤモンド』 2016年10月22日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1154日本時間の10月10日午前、米国大統領選挙戦2回目のヒラリー・クリントン氏vsドナルド・トランプ氏の討論会には気がめいった。「うそつき」「下品でわいせつ」「愚か者」「不作法者」「無資格者」等、考えつく限りの罵詈雑言を互いに投げ付け合った90分間だった。これが世界の超大国のリーダーたらんとする人物同士の討論かしらと、視聴したおよそ全員が思ったはずだ。 ...


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2016.10.20号
韓国教授、慰安婦=性奴隷説を否定

韓国のソウル大学経済学部教授、李榮薫(イ・ヨンフン)氏が「日本軍慰安婦は単なる『軍部隊の公娼』」、「軍や警察に『不正に拉致』されたという主張は、ほとんどが口述記録であり、客観的資料としての信憑性がない」などと述べ、慰安婦強制連行説及び性奴隷説を否定した。 これは、韓国近現代史のネット連続講義「李榮薫教授の幻想の国」の最終回、「第12回慰安所の女性たち」の内容である。2時間超の講義は、8月22日と23日に公開された。 李氏は韓国近代経済史研究の第一人者といってよい。氏はこれまでに『大韓民国の物語』(文藝春秋)、『代案教科書』などの「問題作」を世に問うてきた。実証的研究に基づく著作は、いずれも日本に対して驚く程、公正で、それ故に韓国で批判された。同時に、親北朝鮮の左翼的教科書を真っ向から否定し、挑戦した『代案教科書』は驚異的多数の韓国人が読んだ作品でもある。...


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2016.10.15号
外国資本による国土買収が深刻化 100年後まで守り抜く立法が必要

『週刊ダイヤモンド』 2016年10月15日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1153 衆院予算委員会で安倍晋三首相が、外国人や外国資本による森林や水源地の買収が急速に進んでいる事態について問われ、こう答えた。「安全保障上、重要な国境離島や防衛施設周辺での外国人や外国資本による土地取引・取得に関しては国家安全保障に関わる重要な問題と認識している。水源の保全についても重要な観点と思っており(対応を)検討していきたい」 ...


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2016.10.13号
ユネスコの現実、慰安婦登録の危険性

『週刊新潮』 2016年10月13日号日本ルネッサンス 第724回明星大学特別教授の髙橋史朗氏から1枚の写真が送られてきた。ソウルで開催された、慰安婦問題の関連資料をユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界記憶遺産に登録するための「第3回準備会合」の様子を写したものだ。歴史情報戦における日本の決定的な立ち遅れを示すと共に、昨年、「南京大虐殺」関連資料を記憶遺産として登録されてしまったあの悲惨な敗北の再来も予見させる。 準備会合で中央に陣取る白髪の西洋人はオーストラリア国籍のレイ・エドモンドソン氏、氏の左横には日本人の渡辺美奈氏の姿もある。...


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2016.10.08号
対中戦略で重要なTPPに反対 クリントン氏にも期待できない現実

『週刊ダイヤモンド』 2016年10月8日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 11529月26日(日本時間27日)の米国大統領候補によるテレビ討論はあらためて、大変化に備えよという世界各国への警告になったのではないか。 討論の勝者は誰か。直後の世論調査ではクリントン氏の勝利とみた人が62%、トランプ氏は27%だった。...


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2016.10.06号
いま、喫緊の課題は憲法改正とTPP

『週刊新潮』 2016年10月6日号日本ルネッサンス 第723回「憲法はどうあるべきか。日本が、これから、どういう国を目指すのか。それを決めるのは政府ではありません。国民です。そして、その案を国民に提示するのは、私たち国会議員の責任であります」 安倍晋三首相は9月26日、臨時国会での所信表明演説でこう語り、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の早期発効を大きなチャンスとし」たい、と強調した。...


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2016.10.01号
核燃料サイクルの技術継承を断ち切る「もんじゅ」の廃炉決定は大きな誤り

『週刊ダイヤモンド』 2016年10月1日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1151政府は9月23日、高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を閣議決定した。他方、核燃料サイクルは堅持するとの方針だ。だが、もんじゅ廃炉は日本の核燃料サイクルの技術継承を断ち切ることであり、政府の主張は矛盾している。 政府はフランスの次世代高速増殖炉アストリッドの開発に協力することで技術継承を可能にすると説明する。ところが、東京大学大学院教授の岡本孝司氏は、そもそももんじゅとアストリッドでは目的やシステムが全く異なると指摘する。...


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2016.09.29号
いまが柔軟政策で拉致解決にあたるとき

『週刊新潮』 2016年9月29日号日本ルネッサンス 第722回 9月17日、東京・平河町で拉致問題に関する国民大集会が開かれた。安倍晋三首相が加藤勝信拉致問題担当大臣らと共に出席、「拉致問題は安倍内閣で解決する」と改めて強調した。 ...


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2016.09.24号
安倍首相は関係前進に積極的だが分かりにくいプーチンの世界戦略

『週刊ダイヤモンド』 2016年9月24日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1150安倍晋三首相のプーチン大統領に対する姿勢は突出して積極的である。9月2、3日、ウラジオストクにおける日露首脳会談と東方経済フォーラムで、首相は日露関係は「無限の可能性を秘め」ており、「ウラジーミル、あなたと一緒に、力の限り、日本とロシアの関係を前進させていく覚悟であります」と述べた。 北方領土返還が課題であるにしても、警鐘を鳴らす専門家は少なくない。客観的にはプーチン大統領側に北方領土を返還する兆しも、プーチン戦略も、よく見えてこないからである。...


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2016.09.22号
映画「鬼郷」に見る韓国反日感情の虚構

『週刊新潮』 2016年9月22日号日本ルネッサンス 第721回日本人と韓国人を知り尽している呉善花氏に、韓国の反日の現状について聞いた。9月9日の「言論テレビ」で映像を示しながら氏が解説した内容は、今更ながら日韓関係の難しさを痛感させるものだった。 安倍晋三首相と朴槿恵大統領の関係を見れば、日韓関係はかつてないほど良好だ。両首脳は先週、ラオスのビエンチャンで会談したが、雰囲気は友好的で、北朝鮮や中国の脅威に対して、協力し合う認識を共有していた。...


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2016.09.17号
首脳レベルでは良好になった日韓関係 それでも残る協力関係実現への不安

『週刊ダイヤモンド』 2016年9月17日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1149中国浙江省杭州からラオスの首都ビエンチャンへ、安倍晋三首相はこの1週間で韓国の朴槿恵大統領と2回、会談した。 ビエンチャンでは両首脳のみならず、双方の代表団はかつてない親密な雰囲気に包まれていたと報道された。...


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2016.09.15号
オバマの失策で問われる日本の自覚

『週刊新潮』 2016年9月15日号日本ルネッサンス 第720回9月4日、5日に開催された中国浙江省杭州でのG20(主要20か国・地域)首脳会議、続いて6日から開催されているラオスでの東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議は、オバマ政権の8年間の失策を、残酷なまでに描き出した。 西側社会の価値観に挑戦し続ける中国は、南シナ海問題に関する自身への非難を封じ込めながら、飽くまでも貪欲に自らの道を進む姿勢を明確にした。異質の国の中国を、オバマ大統領は阻めなかった。...


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2016.09.10号
対中国戦略でも高まる重要性 大きな可能性を内在するアフリカ外交

『週刊ダイヤモンド』 2016年9月10日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1148日本およびアフリカ五四カ国の首脳が集うアフリカ開発会議(TICAD)が8月27、28日にケニアのナイロビで開かれた。日本主導の同会議は、5年に1度だったのが、これからは3年に1度となる。今回初めてアフリカで開催され、安倍晋三首相がナイロビを訪れた。日本国首相として、15年ぶりのアフリカ訪問である。 多くの問題はあっても非常に大きな可能性を内在しているアフリカの将来は豊穣な大地のようなものだ。資本と知恵を投入し、きっかけを与えれば豊かな果実を生み出す。...


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2016.09.08号
中国の膨張主義の背景に強い劣等感

『週刊新潮』 2016年9月8日号日本ルネッサンス 第719回意外なことに中国人には強い被害感情がある。彼らは度々、「奪われた」と語り、力をつけたいまは取り戻す時期だという。深層心理に澱のように蓄積しているこの強い被害者意識が、中国を反撃としての膨張主義に駆り立てる。習近平国家主席の「偉大なる中華民族の復興」を支える基盤にも同様の要素がある。 中国人の心理を文化人類学者の楊海英氏は「コンプレックス」だと分析する。コンプレックスの塊りとしての心理を歴史的背景の中でとらえることなしには、現在の中国の行動を理解することはできない。...


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2016.09.03号
隙あらば侵略の機会うかがう中国 冷静かつ力に基づく戦略を取る日本

『週刊ダイヤモンド』 2016年9月3日号新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1147悪貨は良貨を駆逐するといわれる。だが、中国が席巻するアジアにしてはならない。いま、私たちはその岐路に立っていると、強気に出る彼らを見て思う。 8月24日、日中韓外相会談に続いて、岸田文雄外相は東京で中国の王毅外相と会談した。岸田氏が「中国公船」が尖閣諸島周辺で相次いで領海侵入していると抗議すると、王外相は尖閣諸島は中国領だと、従来通りの主張で反論、記者団に「事態は基本的に正常な状態に戻った」と述べた。...


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2016.09.01号
守るべき国とは何か、元自衛官の問い

『週刊新潮』 2016年9月1日号日本ルネッサンス 第718回伊藤祐靖氏の『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』(文春新書)を読み始めて、涙が出た。 本書で伊藤氏は、国民を守り国を守るとは何かを問いつつ、国とは何か、日本とは何かと問うている。命を賭けて必死に問うている。自力で国を守るという基本を忘れさせられ、その状況に慣れてしまった、現在の日本の壮大な喪失に、全力で異議を唱えている。...


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