過去の放送

Vol.188 一般公開

衆参ダブル選挙をやっても意味が無い

民進党は共産党に軒先を貸し母屋を取られる

2016.05.27 60分

 選挙と言えばこの人の登場です。選挙戦での飯島勲氏の持論は「どんな選挙でも告示された途端に9割勝負は決まっている。残り1割は激戦区の勝敗だ」と言います。政府・与党は参院選の投開票日を7月10日にする方針を固めたようです。公示日は沖縄の「慰霊の日」を配慮し、1日前倒しの6月22日で調整中です。
 衆参ダブル選挙は熊本地震で消えたと思われていましたが、伊勢志摩サミットが近づくにつれ、また浮かび上がってきました。伊勢志摩サミット、オバマ大統領の広島訪問が終り、安倍首相の外交力で支持率はUPが確実な情勢です。しかし、飯島氏は「ダブルをやってもやらなくても衆議院で獲得議席数が同じだったらやっても意味が無い。衆議院で少し減るが、自公で3分の2プラス1くらいは確保できる」と予測しました。さらに飯島氏は「参議院でも自民単独で過半数を上回る可能性が高い」と言い切りました。 
 櫻井キャスターは「野党統一候補が1人区32選挙区で擁立出来ているにもかかわらず、自民がなぜ大勝するのか」と問うと、飯島氏は「公務員260万の支持母体は民主党ですが、民主党野田内閣で公務員給与を1割カットした。支持母体でない安倍内閣は1割アップした。民進党になっても、共産党と組んで何が何だかわかりません」と票がどちらの政党に流れていくか示唆しました。対談では飯島流の選挙予測と選挙区での裏話が次々と明らかにされます。

≪動画インデックス≫
 1.国論が割れていない解散すれば大義のない解散だ
 2.野党共闘をしても共産党だけが得をする理由
 3.自民党は最悪でも1人区32で24~25議席を取る
 4.北海道5区補選は自民候補が1万以上離して勝ったのは実力以上の大勝利
 5.公示日で選挙はほぼ決まっている、ダブルでもシングルでも選挙結果は同じだ
 6.長野1人区元TBS杉尾候補は歩けば歩くほどどんどん支持が下がる
 7.民進党は良くて47~50議席、共産党は17~18議席で躍進
 8.比例区で自民党は20~21議席、民進党は良くて10議席
 9.沖縄1人区は現職の島尻内閣府特命担当大臣が危ない
10.福島1人区は現職の岩城法務大臣が危ない
11.参議院選挙後に安倍内閣は憲法改正に取り組めるか

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飯島勲

飯島勲
内閣官房参与

1945年長野県生まれ。東京電機大学短大電気科を卒業。1972年初当選した小泉純一郎元首相の秘書に就任、以来30年間、衆院選10期連続当選の小泉議員の政策担当秘書を務めた。小泉議員入閣とともに厚生大臣秘書官、郵政大臣秘書官、その後再び厚生大臣秘書官となる。自民党秘書会副会長なども務め、永年秘書衆議院議長表彰を受けた。現在、安倍政権の内閣参与(特命担当)、松本歯科大学特任教授。著書に『小泉官邸秘録』、『実録小泉外交』、『小泉元総理秘書官が明かす 人生「裏ワザ」手帖』、『政治の急所』など多数。

※ プロフィールは放送日2016.05.27時点の情報です

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