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「日中の軍事力はバランスしている。中国は数が多いが装備は旧式だ」
尖閣周辺で戦闘になっても、中国が軍事的に勝利できない理由とは?

 尖閣周辺では一触即発の危機が続いていますが、沖縄県・南大東島などの日本の接続水域を、3度も中国の潜水艦が潜航しました。度重なる中国の威嚇に政府は異例の公表に踏み切りましたが、潜水艦は米空母もマークしており、日米両国と中国の攻防が中国の軍事戦略である「第1列島線」付近で激しさを増しています。こうした状況を軍事的にどう読み解いていくのか、防衛大学校の村井友秀教授をゲストにお迎えしました。

 まず櫻井キャスターは「問題の解決を話し合いに期待するのは、今の中国には無理なのか」と質問すると、村井教授は「独裁国家の軍隊は西側の軍隊と同じではない。(中国にとって)戦争は、外交的、平和的手段を尽くした最後の手段ではない。軍事、外交、世論を併行的に攻める」と語り、中国の思考パターンは日本などとは異なっていると指摘しました。さらに村井教授は「大きな戦争は国民に勝ち負けが分るが、小さな戦争は分らない」「現在の中国軍は近代化しており小さな戦争だと能力が発揮できる」述べ、「孤島の戦争結果は、勝ち負けが分らないので国民に都合のよいシナリオで説明できる」と述べました。

 さて、櫻井キャスターは「中国の戦闘機は日本の3倍、新世代戦闘機もあるやに見える。日中の軍事力を比較するとどうなる」と質問し、村井教授は「日中の軍事力はバランスしている。小さな戦闘でもバランスしている」とあっさりと軍事力比較に結論を出しました。村井教授はバランスしている理由や兵器同士の比較を詳細に語り、さらに孫子の兵法「不戦屈敵」と「三戦」というキーワードを引用しながら、中国の軍事戦略を興味深く説明しました。→ この対談はとても興味深いものですので、是非動画でご覧下さい。

 対談の後半で、村井教授は「中国軍の行動を抑止することが重要で、日本が軍拡することが戦争を防ぐ近道である」と指摘し、櫻井キャスターも「平和を守るためには軍拡をしなければならず、国家は軍事力がなければ守りきることができない。私たち国民も国際社会の現実、事実を理解しなければならない」と締めくくりました。

≪動画インデックス≫
 1. 国際関係理論から評価した中国の脅威
 2. 世論のない軍事独裁国家の軍隊は、普通国家の軍隊と異なる
 3. 国内で共産党政権が不安定になれば、中国は軍事的手段に踏み切る
 4. 中国が狙うのは大型戦争ではなく小さな戦争である
 5. 軍事独裁国家は、孤島の小さな戦争の勝敗を国民に脚色できる
 6.「不戦屈敵」と「三戦」
 7. 数だけではない本当の「日中軍事力比較」
 8. 尖閣で軍事衝突が起これば・・・?
 9. 日本の軍事力を充実させるために
   ①予備役の充実 
   ②海上兵器システムの充実 
   ③長距離偵察能力の向上 
   ④兵器システムに課してある制限撤廃
10. 国際社会の現実からは「日本の軍拡が平和を守る」

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ゲスト

村井 友秀
村井 友秀 (むらい ともひで) 
防衛大学校教授
1949年奈良県生まれ。1978年東京大学大学院社会学研究科国際関係論博士課程退学。米国ワシントン大学国際問題研究所研究員を経て、防衛大学校国際関係学科長、人文社会科学群長、図書館長を歴任し、現在は防衛大学校国際関係学科教授(専門は東アジア安全保障、中国、軍事史)として活躍中。主要著書に『失敗の本質』、『中国をめぐる安全保障』、『戦略の本質』、『戦略論大系7毛沢東』等多数。

※ プロフィールは放送日2013.05.24時点の情報です



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