富坂 聰
ジャーナリスト
1964年愛知県生まれ。北京大学中文系中退。「週刊ポスト」「週刊文春」記者を経てフリーライター。1994年『龍の伝人たち』で21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞を受賞した。現在、様々な雑誌メディアへの執筆、テレビコメンテーターなどで活躍中。著書に『中国の地下経済』『中国マネーの正体』『習近平と中国の終焉』『間違いだらけの対中国戦略』など多数。
中国共産党幹部の汚職、各地で勃発する暴動、最悪レベルの大気汚染、経済成長の鈍化、少数民族問題など中国国内には問題が山積されています。こうした問題が改善されず国民の不満は爆発寸前と言われ、政府への直接行動も激しくなるばかりです。11月には国際的なルールを全く無視し、尖閣諸島の上空を含んだ空域に「防空識別圏」を設定する暴挙に出ました。この強硬策は軍の要求に習近平指導部が屈した結果と言われています。なぜ習近平指導部は軍部強硬派を止められないのでしょうか、軍と政府はどんな関係になっているのでしょうか、軍内部の力関係はこれまでと同じなのでしょうか?中国取材から戻ったばかりのジャーナリスト富坂聰氏の軍事、経済、社会にわたる最新情報を櫻井キャスターが富坂氏と共にどのように分析するかをお伝えするのが今回の対談の企画趣旨です。
この対談では防空識別圏の設定などで中国が大戦略を持っているのか、いないのかについてお二人の意見が分かれました。富坂氏は「中国が戦略を持っているから怖いのか、戦略がないから怖いのか。どちらなのかを見極めることが重要だ」と述べ、「大戦略のための一歩なのか、突発的に出てきたのか、日本は信号の受け取り方次第で対処しなければならない」と指摘しました。これに対し櫻井キャスターは「過大評価かもしれないが、中国には大戦略があると思う。日本はその前提に立って対処すべきだ。日本は中国の大戦略に唯々諾々と従わない、他国を侵略してはいけないというメッセージを発信すべきだ」と主張しました。
≪動画インデックス≫
1.防空識別圏の設定は、軍が主張し習近平が追認した
2.防空識別圏は、従来の二国間重視外交と異なり、緻密に計算されていない
3.軍部のなかでも陸軍ではなく、空、海出身者が強硬発言
4.中国首脳部にも理性が働き“揺り戻すグループ”が存在する
5.中国が目指すのは米国を追い越すことで、その前段階の大戦略がある
6.大戦略の一歩なのか、突発的な行動なのか見極める必要がある
7.目玉戦略のない李克強首相のリコノミクスは成果があがらない
8.共産党幹部が恐れる「王岐山の改革」とは何か?
9.「仇富仇官」と「人肉検索」の怖さ
10.中国共産党幹部の懐に入る裏金はなんと毎年80兆円!
11.中国共産党は“寝たきり”の厳しい状態
12.日本が戦わず勝利する目的のために血を流す覚悟が必要だ!
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富坂 聰
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1964年愛知県生まれ。北京大学中文系中退。「週刊ポスト」「週刊文春」記者を経てフリーライター。1994年『龍の伝人たち』で21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞を受賞した。現在、様々な雑誌メディアへの執筆、テレビコメンテーターなどで活躍中。著書に『中国の地下経済』『中国マネーの正体』『習近平と中国の終焉』『間違いだらけの対中国戦略』など多数。
※ プロフィールは放送日2013.12.20時点の情報です
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ロシアを従え、グローバルサウスを懐柔し、アメリカの向こうを張って、日本への攻勢を強める独裁国家。狙いを定めたターゲットはありとあらゆる手段で籠絡、法の不備を突いて深く静かに侵略を進め、露見したら黒を白と言い張る謀略の実態と大きく揺らぐ中国共産党の足元を確かな取材で看破し、「不都合な真実」を剔抉する。
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