愛媛県の中村時広知事が21日、加計問題で新たな内部文書を国会に提出しました。文書が明らかにされていない段階で、NHKが文書を入手しスクープとして放送しました。その文書には、2015年2月25日に加計理事長が安倍首相に面談し、今治市に国際水準の獣医学部を作る構想を説明し、「安倍首相が新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたと記載されています。安倍首相は加計理事長と面談したことを否定しましたが、2017年1月20日に獣医学部の新設を初めて知ったと国会で安倍首相は答えており、野党は新文書との整合性を問題にしています。中村知事が明らかにした文書は「首相案件」文書に次ぎこれで2件目です。愛媛県庁と中村知事に何が起こっているのでしょうか。
≪櫻井よしこの対談後記≫
米朝首脳会談の行方を巡り朝鮮半島情勢が再び急変するかも知れません。今夜は西岡力さんに冒頭の出演していただき、北朝鮮情勢を分析しました。結論は圧力をかけ続けるトランプ氏の対北外交は日本にとってもよい結果をもたらすというものでした。
その後、元々のテーマだった加計学園文書に関して加戸守行前愛媛県知事にお話を伺いました。同席した阿比留瑠比さん、花田紀凱さんら議論からも無責任な野党の姿が明らかになりました。日本の政治がこんな人たちによって動かされている、これでは日本は問題解決などできない。そのような思いがこみ上げてきました。(5・25番組終了後)
≪対談で語られた論点≫
第1部 トランプ激怒!米朝首脳会談中止
1.北朝鮮は要求を上げ、発表レベルを下げた
2.圧力をかければ譲歩、譲歩して嘘をつく
3.中国は軍事対決をしてまで正恩を守らない
第2部 愛媛県で何が起こっているのか
4.愛媛県の加計新文書は「伝聞の伝聞」
5.頭を抱えているのは加計学園事務局長
6.新文書は忘備録でフォントも違い日付なし
7.構造改革特区と国家戦略特区の違い
8.石破4条件成立=総理の意思は反映されず
9.中村時広知事の不思議な頑張り
10.なぜ新聞は獣医師会の暗躍を批判しない
11.石破4条件は練りに練った参入困難な文言
12.大学設置審メンバーが突14名に増えた理由
13.推定有罪メディアが笛吹き、野党が踊る
14.モリカケ、日報は政治史に残る汚辱の事例
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加戸守行
前愛媛県知事
1934年旧関東州大連市で生まれる。1957年東京大学法学部卒業、文部省入省。1070年文化庁著作権課長として著作権法施行令及び同法施行規則を制定。1983年文化庁次長として著作権法一部改正など5本の法案を担当し成立させた。文部省体育局長、教育助成局長を歴任し、1988年に文部省大臣官房長。その後、学校共済組合理事長、日本芸術文化振興会理事長。日本音楽著作権協会理事長など歴任し、1999年から愛媛県知事に就任、3期にわたり務めた。著書に著作権を学ぶものの必読書『著作権法逐条講義』、『我が流儀は「加戸流」』など。
阿比留瑠比
産経新聞論説委員
1966年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。90年、産経新聞社入社。仙台総局、文化部、社会部を経て、98年から政治部。首相官邸、自由党、防衛庁、自民党、外務省などを担当し、首相官邸キャップ、外務省兼遊軍担当などを歴任。2013年、政治部編集委員。15年、論説委員兼政治部編集委員。
著書に『偏向ざんまい GHQの魔法が解けない人たち』『破壊外交 民主党政権の3年間で日本は何を失ったか』『決定版 民主党と日教組』(いずれも産経新聞出版)、『総理の誕生』(文藝春秋)、『政権交代の悪夢』(新潮新書)など。
※ プロフィールは放送日2018.05.25時点の情報です