令和６年５月10日金曜夜10時、第521回のゲストは「都政新報」の後藤貴智さんです。
東京15区衆院補選で小池百合子都知事が全面的に支援し、毎日のように応援に入り、自らマイクまで握った乙武洋匡氏が落選しました。当選した酒井菜摘氏からは約３万票も離された第５位に終わりました。
読売新聞はこう報じています。
〈読売新聞が投開票日の同２８日に行った出口調査では、知事を支持すると答えた人は５２％に上ったが、うち乙武氏に投票した人は１５％にとどまった。総得票数は江東区長選で当選に導いた元都幹部の約３分の１。知事が支援しても、自公の協力がなければ当選は難しいという現実が露呈した〉（読売新聞、2024/05/01）
選挙結果を受けて、小池都知事の「神通力」に陰りが出ているという論評も見られます。
また、小池百合子東京都知事のカイロ大卒という学歴について、元側近・小島敏郎氏による告発が『文藝春秋』（２０２４年５月号）に掲載されました。〈小池百合子都知事 元側近の爆弾告発　「私は学歴詐称工作に加担してしまった」〉というものです。
小島氏は元環境省官僚で小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」事務総長だった人物です。
４月17日には小島氏が日本外国特派員協会で会見を行い、今後、小池氏がカイロ大卒と明記して選挙に出た場合、公職選挙法違反の罪での刑事告訴を示唆しました。
2024年６月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選に小池都知事は出馬するのか。小池人気は健在なのか。都政の状況も含めてお伺いします。

後藤貴智
都政新報

1972年、茨城県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒。出版社勤務を経て、2004年に都政新報社入社。東京都や都内区市町村が取り組む政策などを中心に扱う専門紙「都政新報」編集部に配属。2016年4月から現職。

※ プロフィールは放送日2024.05.10時点の情報です