11月7日金曜夜10時、第25回のゲストは、ジャーナリストの福島香織さんです。福島さんは「月刊ＷｉＬＬ」12月号に現地緊急レポート「雨傘革命」は香港を守れるかを執筆しています。
香港の次期香港特別行政区長官の選挙をめぐり学生らによる30万人の大規模デモが長期化しています。香港警察がデモの排除に撃ち込む催涙弾を避けるために学生らが傘で防いだことから「雨傘革命」＝アンブレラ・リボリューションと呼ばれています。
英国の植民地だった香港は1997年に中国へ返還される際に、中国と異なる社会制度として高度な自治と市場経済、言論の自由、独自の通貨を持つ特別行政区として50年間「1国2制度」が認められています。中国全人代で決定した香港行政長官選挙は普通選挙に見えますが、実は、選挙過程で中国に批判的な候補者を排除し、親中派のみの候補者の中から選ばせる見せかけの普通選挙にすぎません。
1997年の香港返還から17年。積もり積もった中国本土への不満と怒りがついにデモとなり大爆発。そのデモの学生らと語り合い、現場を駆け回って取材した福島香織さんが迫真の現場報告をお届けします。

福島 香織
ジャーナリスト

奈良市出身。大阪大学文学部卒業後、1991年、産経新聞社に入社。奈良支局、大阪文化部、同社会部を経て、1998年秋から1年間、上海・復旦大学に語学留学。帰国後、外信部を経て、2001年に香港、2002〜2008年に北京に駐在。2009年秋に同社を退職。近著に「中国複合汚染の正体」「中国食品工場のブラックホール」（扶桑社）など。

※ プロフィールは放送日2014.11.07時点の情報です