令和７年８月８日金曜夜10時、「花田編集長の右向け右」第585回は産経新聞論説副委員長の坂井広志さんです。
参議院選挙の結果、与党が過半数割れとなり、国民民主党や参政党、日本保守党など保守系野党が議席を伸ばしました。
自民が議席を大幅に減らした分を保守系の躍進がカバーし、自民、公明、日本維新の会、国民民主、参政、日本保守党を合わせた「改憲勢力」は１８０議席、国会発議に必要な定数の３分の２を維持しています。
しかし、自民党は与党の過半数割れを受けて、衆院に続き参院でも憲法審査会長のポストを立憲民主党に譲りました。これで憲法改正への先行きが見通せない状況になっています。
自民党内では両院議員総会を８月８日に開催することを決定するなど、選挙で三連敗した石破茂総裁への辞任要求が噴出しており、党内政局は収まっていません。一方、国民民主党の玉木雄一郎代表は「約束守らない石破政権に協力するつもりない」としており、石破首相が辞任せず、総理総裁に居座っている限り、政治空白が生まれる状況に陥っています。
また、石破首相は８月15日に閣議決定を経ない個人の「戦後80年談話」を出すとの意欲を示していましたが、８月１日になって共同通信は〈首相、大戦検証を15日に示さず　降伏文書調印、9月2日表明浮上〉、朝日新聞は〈石破首相の戦後80年メッセージ文書　終戦の日も9月2日も見送りへ〉と報じました。
保守系野党の急伸、また石破首相の進退について、坂井さんに伺います。

坂井広志
産経新聞論説副委員長

※ プロフィールは放送日2025.08.08時点の情報です