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Vol.418 会員限定

ロシア制裁と中国

2022.05.20 45分

令和4年5月20日金曜夜10時、第418回のゲストは産経新聞特別記者の田村秀男さんです。
先進7カ国(G7)は、ロシア産石油の輸入禁止を打ち出しました。ロシアの主力外貨収入源を絶ち、制裁効果を大幅に高めるのが狙いです。
 田村さんは、これまでの対ロ制裁は「プーチン氏をたじろがせるほどの経済や財政への打撃となっていない」「ロシアは高騰するエネルギー価格の恩恵を受けて、石油、天然ガス輸出収入を大幅に増やしている」と指摘しています。
 なぜロシアへの経済制裁は効いてないのでしょうか。
 北京冬季五輪開幕式で、中国の習近平国家主席はロシアのプーチン大統領に「(ロシアと中国の)友情に限界はなく、協力する上で『禁じられた』分野はない」と約束し、共同声明にも盛り込みました。
 中国とロシアは、その共同声明に沿った協力協定を3月初旬に締結しています。ロシア産天然ガスと石油の中国への供給拡大と両国間貿易の人民元およびルーブルによる決済促進、そしてドルの排除がその柱です。原油は日量約200万バレル。
 これについて田村さんは次のように指摘されています。
〈中国のロシア産原油輸入は2014年の同60万バレルから増加し続けている。中露はこの時点ですでに、米欧からの石油や天然ガスの禁輸に備えていた。中国が余剰分を買い上げ、使う通貨は人民元もしくはルーブルとする。ウクライナ侵略を機に、強権コンビの習氏とプーチン氏が「脱ドル」「反西側」で結束を固めたのだ〉
 中国とロシアの関係、人民元のドル転換でロシアに協力している中国にどう対処すればよいか、伺います。

田村秀男

田村秀男
産経新聞特別記者

1946年高知県生まれ。70年早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。岡山支局、東京本社編集局産業部、経済部、日本経済新聞ワシントン特派員、米アジア財団上級フェロー、日経香港支局長、編集委員を経て、2006年より現職。著書に、『中国経済はどこまで死んだか 中国バブル崩壊後の真実』(共著、産経新聞出版)、『人民元・ドル・円』(岩波新書)、『円の未来』(光文社)、『世界はいつまでドルを支え続けるか』(扶桑社)、『人民元が基軸通貨になる日』(PHP研究所)。

※ プロフィールは放送日2022.05.20時点の情報です

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