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Vol.481 会員限定

激論!週刊文春「木原スクープ」

2023.08.04 55分

令和5年8月4日金曜夜10時、第481回のゲストは『SAKISIRU』編集長の新田哲史さんです。
『週刊文春』が4週連続で報じた「木原スクープ」。
第一弾、〈岸田最側近・木原誠二副長官〈衝撃音声〉「俺がいないと妻がすぐ連行される」〉(7月13日号)。
第二弾、〈刑事が遺族に「これは殺人だ。無念を晴らす」木原誠二官房副長官の噓を暴く“怪死”捜査音声160分〉(7月20日号)。
第三弾、〈木原事件に新展開「遺体の位置が…」遺族が上申書を提出!〉(7月27日号)。
第四弾、〈木原事件 妻の取調官〈捜査一課刑事〉実名告発18時間 木原は「俺が手を回したから」と妻に…〉(8月3日号)。
7月28日には『週刊文春』第四弾にに登場して実名告発した警視庁捜査一課の元捜査員、佐藤誠氏が記者会見を開き、報道各社の取材に応じました。
佐藤氏は会見冒頭で、「断言する。これは明らかに殺人事件だ。それを『事件性がない』と言うのは、被害者が可哀想だ、と思った。だから文春の取材にも応じた。『退職した警察官がべらべら喋るほうが怖えじゃねえか』という意見もあるかもしれない。ただ、俺は『被害者が可哀想』と思っちゃったんだ」(「文春オンライン」より)
また次のように述べています。
「終わり方が異常だった。殺人事件は時効がないので、自殺(と結論づける)か(犯人を)捕まえるか、どちらかしかない。灰色はない。10月24日から国会が始まるというのはあったが、12月に国会が閉会すれば再開すると思っていた。しかし、全く再開する様子もないまま自然消滅した」「殺人事件はホシ(容疑者)を捕まえることも大事だが、一番大事なのは遺族なんだ。(再捜査が開始してから)5年後に突然『事件性がない』と言われれば、怒っちゃいますよね。だっていままで放っぽっていたんだから。さらに、自殺という証拠がない。『遺書がある』とか、そういうものもない。それでは遺族が納得するはずがない」(同前)
佐藤氏の「結論を遺族に伝えず、異常な捜査の終わり方だった」という主張に対して、警視庁の国府田剛捜査1課長は28日、報道各社に状況を説明し、「証拠上、事件性は認められず死因は自殺と考えて矛盾はないと確認した」。会見については「特定の関係者のプライバシーの内容や当時の捜査が明かされ、誠に遺憾」と述べたということです(産経ニュース)。
木原氏側は既に「週刊文春の私と私の家族に関連した記事は事実無根」とするコメントを出しており、21日に続き、28日も日本弁護士連合会に人権救済を申し立てています。
松野博一官房長官は28日の記者会見で、文春報道をめぐり、木原氏から「私が捜査に圧力を加えたとの指摘は事実無根だ」との説明を受けたと明らかにしました。
会見を見た新田さんはツイッターに「とあるメディアの編集幹部も呆れていたが、夜回りメモ並みの私見をそのまま垂れ流しての私刑だよ。これが許されるの?」とつぶやきました。『週刊文春』の一連の報道は是か非か、元『週刊文春』編集長の花田氏と激論を戦わせます。

新田哲史

新田哲史
『SAKISIRU』編集長

株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長。1975年、神奈川県生まれ。2000年、早稲田大学卒業後、読売新聞社(現読売新聞東京本社)に記者職で入社し、地方支局、社会部、運動部で勤務。2011年PR会社に転身し、13年独立(16年法人化)。15年言論サイト「アゴラ」編集長就任。野党党首の二重国籍問題のスクープや米大統領選(16年)でのトランプ氏当選予測的中、富山県知事選で現職陣営の落選につながった疑惑報道などを発信。20年アゴラ編集長を退任。21年春、新メディア「SAKISIRU」を創刊予定。著書に『蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた?』(ワニブックスPLUS新書)など。『月刊Hanada』で「ファクトチェック最前線」連載中。

※ プロフィールは放送日2023.08.04時点の情報です

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