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Vol.484 会員限定

中国金融バブル崩壊

2023.08.25 48分

令和5年8月25日金曜夜10時、第484回のゲストは産経新聞特別記者の田村秀男さんです。
産経ニュースは8月14日に「習政権ひた隠し…中国最大級ファンド信用問題の衝撃」を配信しました。田村さんの特ダネです。
田村さんは15日に「産経がいち早く詳報を出した。以前からフォローしていたからね。15日日経朝刊には一行も出ていない」「米ウォールストリートジャーナルも日本時間15日付けで取り上げたが、産経はまず14日付けデジタル版で、15日付け紙面で深堀りして伝えた。ブルームバーグ、ロイターは14日以降だが、日本メディアは日経のまだ1行もなし、産経だけが先行している」と自身のツイッターでつぶやいています。
14日産経ニュースの記事はこう始まります。
〈香港メディアは14日、中国の信託大手、中融国際信託の顧客企業の一部が、期限を迎えた信託商品の支払いが滞っていることを明らかにしたと報じた。中融国際信託の親会社、中植企業集団は、中国最大級の投資ファンドである。中国では非銀行系金融機関(ノンバンク)系が総融資量の4割近くを占めているだけに、中植の信用問題を早期に収拾できなければ、中国金融界は根底から揺らぎかねない〉
田村さんは「焦る習近平当局はネットの監視を強め、ネットでの告発者の身元をつき止め、公安警察が自宅訪問し圧力をかける異常さである」とツイッターでつぶやいていますが、中国の習近平政権はこの金融爆発に打つ手があるのか。今後、中国はどうなるのか、世界にどう波及するのか。田村さんに伺います。

田村秀男

田村秀男
産経新聞特別記者

1946年高知県生まれ。70年早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。岡山支局、東京本社編集局産業部、経済部、日本経済新聞ワシントン特派員、米アジア財団上級フェロー、日経香港支局長、編集委員を経て、2006年より現職。著書に、『中国経済はどこまで死んだか 中国バブル崩壊後の真実』(共著、産経新聞出版)、『人民元・ドル・円』(岩波新書)、『円の未来』(光文社)、『世界はいつまでドルを支え続けるか』(扶桑社)、『人民元が基軸通貨になる日』(PHP研究所)。

※ プロフィールは放送日2023.08.25時点の情報です

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