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Vol.495 会員限定

岸田政権の支持率はなぜ下がるのか

2023.11.10 46分

令和5年11月10日金曜夜10時、第494回のゲストは前自民党集議院議員の長尾たかしさんです。
岸田文雄政権の支持率が下がっています。
10月23日に行われた所信表明演説の後に行われた世論調査(10月)はANN(10月28・29日実施)と日経新聞・テレビ東京(10月27~29日実施)です。その二つの世論調査でも岸田政権の支持率は、ANN26.9%(前回比-3.8)、日経33%(前回比-9)となりました。
所信表明演説では首相が税収増による国民への「還元」を打ち出しています。
その後、11月2日には「デフレ完全脱却のための総合経済対策」を政府・与党で決定し、岸田首相が会見を開きました。
首相は「デフレから完全に脱却し、賃上げや投資が伸びる、拡大好循環を実現するためには一定の経過期間が必要」とし、その間の施策を二つ示しました。
①年内から年明けに直ちに取り組む、緊急的な生活支援対策は、既に取り組んでいる1世帯3万円に加え、1世帯7万円をできる限り迅速に追加支給することで、1世帯当たり10万円の給付を行う。
②来春から来夏にかけて取り組む、本格的な所得向上対策は、賃上げを働きかけると共に、来年6月のボーナスのタイミングで、本人・扶養家族を問わず、1人当たり計4万円、約9000万人を対象に、総計3兆円半ばの規模で所得税・住民税の定額減税を行う。
今回の経済対策の規模は全体で17兆円前半程度を見込んでいるということです。
長尾さんはこれに「デフレギャップに吸収されて、効果なし!」とX(旧ツイッター)でつぶやいています。
岸田首相の「減税」指示には自民党内からも異論が出ていると報道されています。
給付や「減税」を打ち出した首相の支持率がなぜ下がるのか、なぜ党内から異論が出るのか。長尾さんに伺います。

長尾たかし

長尾たかし
自民党前衆議院議員

ゲスト: 長尾たかし(自民党前衆議院議員) 昭和37年11月29日東京都生まれ。昭和61年立命館大学経営学部卒業。同年、明治生命(現・明治安田生命)保険相互会社に入社。平成21年第45回衆議院総選挙で大阪14区から民主党公認で136798票を得て初当選。平成24 年11月16日、衆議院解散直後、民主党を離党。同年衆議院総選挙に無所属で立候補。12月13日に安倍晋三総裁が選挙応援演説中に公認を表明し、自民党公認候補となるも惜敗。平成26年12月第47回衆議院選挙で2期目当選。平成29年10月、第48回衆議院選挙で3期目当選。平成30年10月、第4次安倍改造内閣、内閣府大臣政務官任命。第49回衆議院選挙で議席を失った。 自民党副幹事長、内閣府大臣政務官、外務委員会理事、厚生労働委員会理事、自民党厚労部会外交部会長代理、憲法審査会委員、拉致問題特別委員会理事、日本の尊厳と国益を護る会副代表。領土議連事務局長、日本会議国会議員懇談会事務局次長、日華議員懇談会幹事などを歴任。尖閣諸島への漁業活動は通算5回に及び、中国公船の危険行為を自らの目で確認。著書に『永田町中国代理人』(産経新聞出版)など。

※ プロフィールは放送日2023.11.10時点の情報です

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