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Vol.496 会員限定

元労組幹部に告発された朝日新聞

2023.11.17 48分

令和5年11月17日金曜夜10時、第496回のゲストはノンフィクション作家の下山進さんです。
文春オンラインは11月6日、次のようなタイトルの記事を配信しました。
〈〈今の朝日新聞という組織には、絶望感ではなく、絶望しかない〉“名物記者”が退職日の夜に送った衝撃メール 安倍元首相銃撃事件の日、先輩デスクがニタニタしながら「うれしそうだね」と…〉(文春オンライン)
タイトルにある“名物記者”とは、元朝日新聞記者で、30代で新聞労連委員長に就任したことで知られる南彰(みなみ・あきら)氏を指す。
〈今の朝日新聞という組織には、絶望感ではなく、絶望しかない〉(同前)
こう南氏が記す退職の挨拶文を「週刊文春」が入手したということです。
そして、この挨拶文には下山さんの著書が引用されていると「週刊文春」は書いています。
〈『2050年のメディア』などの著作で知られるノンフィクション作家の下山進氏の「全国紙で残るのは日経と一般紙1紙」という言葉を引用した上で、動乱期のメディアにおいて〈朝日は主要プレイヤーと位置づけられていなかった〉と嘆いている〉(同前)
また、南氏は11月1日付で沖縄の「琉球新報」に転職したということです。
朝日新聞で何が起こっているのか。また朝日新聞から地方紙へ転職するとはどういう現象なのか。新聞業界やメディアは今後、どうなっていくのか。下山さんに伺います。

下山進

下山進
上智大学新聞学科非常勤講師

1986年早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1993年コロンビア大学ジャーナリズムスクール国際報道上級課程修了。文藝春秋で長くノンフィクションの編集者をつとめた。2020年3月より2ページのコラムを「サンデー毎日」→「週刊朝日」→「AERA」で連載中。上智大学新聞学科非常勤講師。元慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授。『アルツハイマー征服』(KADOKAWA、2021年)で、「レカネマブ(BAN2401)」の開発にいたる30年の研究史が大きな話題に。2023年8月に新章を加え文庫化(角川文庫)。他の著書に『アメリカ・ジャーリズム』(1995年、丸善)、『勝負の分かれ目』(KADOKAWA 、2002年)、『2050年のメディア』(文藝春秋、2019年)、『2050年のジャーナリスト』(毎日新聞出版、2021年)。

※ プロフィールは放送日2023.11.17時点の情報です

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