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緊急特番:激震!“裏金”疑惑と検察の「思惑」

安倍派なしで政治の舵取りができるか

2023.12.15 93分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 政治資金問題についての特番でした。元高検の検事、髙井康行さんが、この問題では「裏金」という言葉ではなく、「不記載」の政治資金という表現にすべきだと断じました。裏金はマスコミが作った不正確な言葉だというのです。              
 また世間で言われているように、検察は特定の意図を持って捜査をすることはない、あくまでもエビデンスに基づいて捜査をするということを繰り返し強調しました。
 安倍派の不記載資金について、髙井さんはメディア報道の行き過ぎも指摘しました。同感です。髙井さんの指摘はいちいち納得できました。
 門田隆将さん、石橋文登さん、花田紀凱さんの発言も的を射ていました。

≪対談で語られた論点≫。
【第一部】激震!“裏金”疑惑と検察の「思惑」
 1.裏金はマスコミが作った言葉で「不記載」が正確
 2.「検察」に思惑はあったか
 3.検察に「驕り」と「万能感」に満ちた検事もいる
 4.清和会の「事務局が“歌った”」とは?
 5.政治資金規正法は「入り」さえ記載すればよい「ザル法」
 6.政治資金規正法は収賄と正当な政治献金を切り分ける
 7.安倍元首相は清和会の裏金に激怒した
 8.会計責任者は横領逃れのために帳簿を作りたがる
 9.起訴になる場合の相場、1年1000万円なら?
10.派閥のカネをにぎっているのは誰か
11.事務総長(政治家)と事務局長の共犯関係の考え方
12.検察リークにおけるメディア各社の順番
13.リーク現場における記者の百態
14.事務局長との関係で議員が否認すれば起訴は難しい
15.岸田パーティになぜ中国人出席者が多い

【第二部】岸田政権はいつまでもつか
 1.安倍派ナシで日本の防衛は大丈夫なのか
 2.岸田政権は安倍派ナシで公明党を抑えられるか
 3.清和会は安倍遺産に頼れず新しい旗が必要
 4.高市早苗はネット次期総理調査では80%越え
 5.来年以降はひどい乱世が訪れる

髙井康行

髙井康行
弁護士・元東京高検刑事部検事

1970年早稲田大学法学部卒業。72年に検事任官後,東京地検特捜部等に勤務し,90年からは福岡地検刑事部長,東京地検刑事部副部長,横浜地検特別刑事部長などを務め,97年6月,東京高検刑事部検事で退官後,同年9月弁護士登録。主に企業のコンプライアンス,危機管理に関する業務,企業の事業活動に伴う刑事事件等を取り扱う。その傍ら,公益活動として,政府の司法制度改革推進本部の刑事関係の検討会委員,捜査手法・取調べの高度化を図るための研究会委員などを務める。

※ プロフィールは放送日2023.12.15時点の情報です

門田隆将

門田隆将
作家・ジャーナリスト

1958 年高知県生まれ。 中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。 週刊新潮編集部に配属され、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008 年4月独立。 「毅然と生きた日本人」をテーマに幅広い分野で作品を執筆。 『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』で、山本七平賞受賞。主な著書に『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』、『汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で英雄となったある日本人の物語』、『奇跡の歌 戦争と望郷とペギー葉山』(小学館)、『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』、『日中友好侵略史』など多数。

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石橋文登

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」(飛鳥新社)、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」(産経新聞出版、共著)、「『脱原発』が地方を滅ぼす」(産経新聞出版、共著)など多数。

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