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緊急特番Ⅱ:安倍派瓦解と日本の危機

安倍派、二階派強制捜査の本当の狙い?

2023.12.22 92分

≪櫻井よしこの対談後記≫
 先週に引き続き、今週のゲストは元東京高検検事の髙井康行さん、作家でジャーナリストの門田隆将さん、政治ジャーナリストの石橋文登さん、正論発行人の有元隆志さんです。
 東京地検特捜部が清和会および志帥会(二階派)に強制捜査を行いました。そこで得た証拠によって、さらなる追求が行われることになります。
 この渦中で様々な政治家の政治資金不記載疑惑が取り沙汰されていますが、とりわけ衝撃的だったのは西村康稔前経産大臣の件でした。不記載金額は100万円と少なかった西村氏が、場合によっては詐欺罪に問われかねない事態が起きているのです。本当に衝撃的でした。

≪対談で語られた論点≫
【第一部】政治資金「不記載」と検察の「思惑」
 1.新聞も間違える「政治資金規正法」と「政党助成法」の区別
 2.強制捜査は検察のパフォーマンスか
 3.安倍派ガサ入れの目的は「別件の容疑」なのか
 4.安倍元首相が「政治資金規正法を守れ」と激怒した証言
 5.このタイミングの強制捜査では遅い理由
 6.なぜ政治家の名前がメディアにダダ洩れになるのか
 7.岸田首相が行ったと思われる安倍派つぶしの数々
 8.「不記載」以外の“副産物”は出るのは来年6月以降か
 9.検察はやり過ぎか、やり過ぎでな
10.政治団体は「清和会」で「安倍派」ではない
11.西村前経産相の“架空パーティー”は「詐欺罪」の可能性
12.立憲安住氏、辻本氏、長妻氏は?
13.山口代表「同じ穴のムジナ」発言なら連立離脱すべし
14.左メディアはほとんど「倒閣運動発言」をしている
15.部下を守らず後ろから鉄砲を撃つポスト岸田No.1

【第二部】安倍派の瓦解と日本の危機
 1.渡海新政調会長と浜田国新国対委員長の評判は凄い
 2.新閣僚人事4人の評判も凄い
 3.米国が受け入れない親中林氏をなぜ官房長官にしたのか
 4.高市早苗氏は首相を目指すために「信念を真綿で包め」

髙井康行

髙井康行
弁護士・元東京高検刑事部検事

1970年早稲田大学法学部卒業。72年に検事任官後,東京地検特捜部等に勤務し,90年からは福岡地検刑事部長,東京地検刑事部副部長,横浜地検特別刑事部長などを務め,97年6月,東京高検刑事部検事で退官後,同年9月弁護士登録。主に企業のコンプライアンス,危機管理に関する業務,企業の事業活動に伴う刑事事件等を取り扱う。その傍ら,公益活動として,政府の司法制度改革推進本部の刑事関係の検討会委員,捜査手法・取調べの高度化を図るための研究会委員などを務める。

※ プロフィールは放送日2023.12.22時点の情報です

門田隆将

門田隆将
作家・ジャーナリスト

1958 年高知県生まれ。 中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。 週刊新潮編集部に配属され、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008 年4月独立。 「毅然と生きた日本人」をテーマに幅広い分野で作品を執筆。 『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』で、山本七平賞受賞。主な著書に『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』、『汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で英雄となったある日本人の物語』、『奇跡の歌 戦争と望郷とペギー葉山』(小学館)、『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』、『日中友好侵略史』など多数。

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石橋文登

石橋文登
政治ジャーナリスト・千葉工業大学特別教授

1966年福岡県生まれ。90年、京都大学農学部を卒業後、産経新聞社に入社。奈良支局、京都総局、大阪社会部を経て2002年に政治部に異動。政治部次長を経て、編集局次長兼政治部長などを歴任。2019年4月、同社を退社。6月から千葉工業大学審議役、2020年7月から特別教授。著書に「安倍『一強』の秘密」(飛鳥新社)、「国会議員に読ませたい敗戦秘話」(産経新聞出版、共著)、「『脱原発』が地方を滅ぼす」(産経新聞出版、共著)など多数。

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有元隆志

有元隆志
産経新聞月刊「正論」発行人兼調査室長

1965年神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、1989年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長を歴任。現在、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人兼調査室長を務める。主な著書に「歴史戦」「日本共産党研究」(産経新聞出版、共著)など。

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