令和６年３月１日金曜夜10時、第511回のゲストはジャーナリストの神舘和典さんです。
言論テレビの「今週の出来事」（会員限定コンテンツ）で櫻井よしこ氏は１月20日、〈「あなたは祖国のために戦えますか？」安全保障の講義で学生たちが変わった！〉を発信しました。その告知のため、櫻井氏は自身のＸ（旧ツイッター）に19日、次のように投稿しました。
〈「あなたは祖国のために戦えますか」。多くの若者がNOと答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです。元空将の織田邦男教授は麗澤大学で安全保障を教えています。１００分の授業を１４回、学生たちは見事に変わりました〉
これに対して、女性雑誌やスポーツ新聞などが運営するネットメディア、それらを転載するヤフーニュースは、Ｘ上の一方向の意見を採り上げた記事を多数流し煽りました。

・中日スポーツ・東京中日スポーツ、2024年1月21日
〈櫻井よしこさん『あなたは祖国のために戦えますか』投稿が物議 「自分は戦場に行く気もない人間が…」批判の声も〉
・中日スポーツ・東京中日スポーツ、2024年1月22日
〈倉田真由美さん、櫻井よしこさんの投稿に疑問「あなたは祖国のために戦えますか」それよりも「若者を戦場に行かせる者とこそ戦うべき」と非難〉
・ヤフーニュース（デイリー）、2024年1月22日
〈櫻井よしこ氏「あなたは祖国のために戦えますか」Ｘでの書き込みに賛否「どうせ温室で煽るだけでしょ？」「いつでも老人が若者に」〉
・女性自身、2024年1月22日
〈「お前が戦争行って来い」櫻井よしこ氏の「あなたは祖国のために戦えますか」投稿が大炎上…著名人からも非難〉
・スポニチ、2024年1月22日
〈櫻井よしこ氏「あなたは祖国のために戦えますか」投稿に賛否「俺は戦います」「ご自身こそ戦えますか？」〉
・スポニチ、2024年1月29日
〈ウーマン村本、櫻井よしこ氏の“祖国のために戦えますか”投稿にチクリ「学者が一番安全な所にいるのは…」〉

櫻井よしこ氏は、１月27日「今週の出来事」で〈大反論！「あなたは祖国のために戦えますか？」〉を発信し、「今は日本が戦争しに外に行く時代ではなく、戦争が向こうからやってくる時代です」「たとえば外交で解決せよという方がいますが、ウクライナの現状を見ているのでしょうか」と書いています。
この厳しい国際情勢の中で、若い人たちは「祖国のために戦う」ことをどう捉えているのでしょうか。東京大学、早稲田大学、慶應大学の学生に聞いた神館さんに伺います。

神舘和典
ジャーナリスト

1962（昭和37）年東京都生まれ。雑誌および書籍編集者を経てライター。政治・経済からスポーツ、文学まで幅広いジャンルを取材し、経営者やアーティストを中心に数多くのインタビューを手がける。中でも音楽に強く、著書に『新書で入門　ジャズの鉄板50枚＋α』『墓と葬式の見積りをとってみた』『うんちの行方』（共著、新潮新書）など。

※ プロフィールは放送日2024.03.01時点の情報です