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Vol.513 会員限定

政治のここにカネがかかる

2024.03.15 45分

令和6年3月15日金曜夜10時、第513回のゲストは自民党前衆議院議員の長尾たかしさんです。
自民党の政治資金パーティー収入の不記載問題が続いています。
いったいこの問題はどうして起こったのか。
また、このカネは何に使われたのでしょうか。
清和会に属する長尾さんは月刊『Hanada』4月号で、こう書いています。
〈正直申し上げて、何年も続く派閥の慣習として、何の疑問も持たず流され、今回に至りました。〉
〈私たちが厳しく問われるべき点は不記載行為です。そもそも政治資金は政治活動に使われることを前提に透明性を確保することで、いわゆる法人税の類が課されないという建て付けになっています。〉
詳しく伺います。
また、私的流用するほど事務所経費に余裕はないと長尾さんは書いています。では、政治にはカネがかかると言われますが、どこに、なぜカネがかかるのか。
一つは地元活動です。
たとえば長尾さんは有力者である地元有権者からこう言われたといいます。
「票をこれだけ取りまとめるから多少は置いていけや」
「これくらいが相場らしいが、他でもやってることだから。そういうお金が党本部からも降りてきてるんやろ?」
長尾さんはこの話を即座にきっぱり断ったそうです。
が、他にもお中元・お歳暮、香典…悪しき慣習の話を長尾さんはこれまでに聞いているということです。
つまり、地元の有権者との付き合いに現実にカネがかかっているというのです。
政治家と有権者の関係、この政治の仕組みを変える方法はないのでしょうか。
長尾さんに伺います。

長尾たかし

長尾たかし
自民党前衆議院議員

昭和37年11月29日東京都生まれ。昭和61年立命館大学経営学部卒業。同年、明治生命(現・明治安田生命)保険相互会社に入社。平成21年第45回衆議院総選挙で大阪14区から民主党公認で136798票を得て初当選。平成24 年11月16日、衆議院解散直後、民主党を離党。同年衆議院総選挙に無所属で立候補。12月13日に安倍晋三総裁が選挙応援演説中に公認を表明し、自民党公認候補となるも惜敗。平成26年12月第47回衆議院選挙で2期目当選。平成29年10月、第48回衆議院選挙で3期目当選。平成30年10月、第4次安倍改造内閣、内閣府大臣政務官任命。第49回衆議院選挙で議席を失った。 自民党副幹事長、内閣府大臣政務官、外務委員会理事、厚生労働委員会理事、自民党厚労部会外交部会長代理、憲法審査会委員、拉致問題特別委員会理事、日本の尊厳と国益を護る会副代表。領土議連事務局長、日本会議国会議員懇談会事務局次長、日華議員懇談会幹事などを歴任。尖閣諸島への漁業活動は通算5回に及び、中国公船の危険行為を自らの目で確認。著書に『永田町中国代理人』(産経新聞出版)など。

※ プロフィールは放送日2024.03.15時点の情報です

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