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Vol.524 会員限定

中国が頼清徳台湾総統を挑発

2024.05.31 46分

令和6年5月31日金曜夜10時、第524回のゲストは自民党衆議院議員の杉田水脈さんです。
5月20日、頼清徳台湾新総統が就任演説を行いました。
頼清徳新総統は、その演説の中で中国との関係について、「卑屈にもならず、ごう慢にもならず、現状を維持する」(NHK訳)と述べ、台湾の現状維持を強調しました。
一方、中国は軍事演習で台湾を挑発しています。
中国軍は23日から24日にかけ、台湾を取り囲む形で軍事演習を行いました。
台北駐日経済文化代表処は24日、臨時の記者会見を開き、謝長廷代表は「中国の横暴な行動には全く正当性がなく、非難するとともに遺憾の意を表する」「台湾の人々を恫喝し、海峡の緊張をエスカレートさせ、アジア太平洋地域の繁栄と安定を破壊した」との声明を発表しています。
また、台湾新総統就任式と同日、東京の中国大使館では20日、座談会を開き、鳩山元総理大臣や社民党の福島党首ら約10人が出席。呉江浩駐日大使が台湾との関係を巡り、日本政府が中国の分裂に加担すれば「日本の民衆が火の中に連れ込まれる」と発言。
日本政府は、外交ルートを通じて「極めて不適切だ」と厳重に抗議したと21日、明らかにしました。林芳正官房長官も22日「「極めて不適切だ。ただちに厳重な抗議を行った」と非難しました。
中国外務省の汪文斌報道官は23日の記者会見でこの呉駐日大使の発言について、「事実に基づいており、道理は正しく言葉は厳格で、完全に正当で必要なものだ」「最近、日本の一部の人々の間で台湾問題に関してマイナスの動きがしばしば出ており、『台湾有事は日本有事』というでたらめで危険な論調を騒ぎ立て続けている」と述べています。
現状維持を目指す頼清徳新総統に対して、台湾や日本を挑発する中国。
杉田水脈さんに日本が台湾海峡の平和のためにできることは何かお伺いします。

杉田水脈

杉田水脈
自民党衆議院議員

1967年生まれ。衆議院議員。鳥取大学農学部を卒業後、住宅メーカー勤務を経て、兵庫県西宮市役所に勤務。2010年に退職。2012年、第46回衆議院議員総選挙において、比例代表近畿ブロックで当選(日本維新の会公認)。2017年、第48回衆議院議員総選挙において、比例代表中国ブロックで当選(自由民主党公認)。自由民主党山口県衆議院比例区第二支部長、外交調査会幹事。著書に『慰安婦像を世界中に建てる日本人たち』(産経新聞出版)など。

※ プロフィールは放送日2024.05.31時点の情報です

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