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Vol.550 会員限定

北朝鮮・ウクライナ派兵の真相

2024.11.29 48分

令和6年11月29日金曜夜10時、第550回のゲストは早稲田大学名誉教授の重村智計さんです。
産経新聞は、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)が11月20日、ロシアのウクライナ侵略を支援するため派兵された北朝鮮兵がロシア軍の空挺旅団や海兵隊に配属され、一部が戦闘に参加しているとの情報を国会に報告したと報じました。
〈報告によると、北朝鮮兵約1万1000人は露北東部での適応訓練を終え、10月下旬ごろにクルスクに送られた。朝鮮人民軍の特殊部隊「第11軍団」が中心となった兵力は、露空挺旅団などに配属され、無人機攻撃への対応訓練などを受けるとともに一部は戦闘に投じられている。国情院は、北朝鮮兵に死傷者が発生しているとの見方を示した〉(11月20日、産経ニュース)
また、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは11月21日、ロシア西部クルスク州で、北朝鮮軍の高官一人がウクライナ軍による攻撃で負傷したと伝えました。西側諸国の当局者が21日明らかにしたということです。同紙はウクライナ戦争で北朝鮮軍の高位の将校が負傷したことを西側当局者が確認したのは今回が初めてだとしています。
16日には英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が、北朝鮮が、ここ数週間でロシアに自走砲約50両と多連装ロケットシステム約20基を供与した可能性があると、17日には米ブルームバーグ通信が、北朝鮮がロシアに派遣する部隊について、一度にではなくローテーション配置によって最大で延べ10万人規模に達する可能性があると報じたと共同通信が伝えています。
NHKは22日に、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日に行った演説で、ロシア西部に配置されている北朝鮮の兵士について「10万人に増える可能性がある」と述べたと報道しています。
ロシアを支援するために北朝鮮がウクライナ戦争に派兵する理由、またその実態を重村さんにお伺いします。

重村智計

重村智計
早稲田大学名誉教授

1945年中国遼寧省生まれ。鹿児島県沖永良部島出身。69年早稲田大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。79年ソウル特派員、89年ワシントン特派員、94年毎日新聞論説委員などを歴任。この間、韓国・高麗大学と、米国・スタンフォード大学に留学。退社後は拓殖大学国際開発学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を歴任。最新刊に『日韓友好の罪人たち』(風土デザイン研究所)、ほかに『金正日の後継者』『北朝鮮はなぜ潰れないのか』(以上、KKベストセラーズ)、『金正日の正体』『朝鮮半島「核」外交』『外交敗北─日朝首脳会談と日米同盟の真実』(以上、講談社)など多数。

※ プロフィールは放送日2024.11.29時点の情報です

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