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Vol.563 会員限定

維新・高校無償化が日本をダメにする

2025.03.07 48分

令和7年3月7日金曜夜10時、「花田編集長の右向け右」第563回のゲストは自民党衆議院議員で、参議院選挙比例代表で自民党から公認を得ている長尾たかしさんです。
「少数与党」である自民・公明は、日本維新の会と共に党首会談を2月25日に行い、教育無償化などを盛り込んだ合意文書に調印。自民・公明両党はそれらを盛り込んだ2025年度予算案の修正案を28日に国会に提出しました。
日経新聞(2月28日)によれば、「修正案は高校授業料の無償化や所得税の非課税枠「年収103万円の壁」を見直し課税最低額を160万円に引き上げることなど日本維新の会や国民民主党との協議の結果を反映する」ということです。
長尾さんは2月26日、27日とX(旧ツイッター)で次のようにつぶやいています。
〈高校無償化、教育の質を高めるのは当然の議論。問題は、無償化の対象を日本人に限定するのか、外国人は適用外とするのか、この議論が欠落していることです。〉
〈高校無償化が実現した場合、私立学校の授業料がさらに上がる、公立学校の定員割れが起こる、現実に発生している地域があります。運用次第ではとんでもないことになります。〉
〈高校無償化を実施した大阪府では、今年度(公立)全日制高校の70校が定員割れ(約54%)、来年度は72校に。教育無償化は運用を間違うと教育を滅ぼします。〉
〈学校間格差が広がれば広がるほど、経営が苦しくなった学校法人を外国資本が買い漁る。高校無償化がそんな御膳立てになってはいけない。〉
いったい維新の高校無償化とはどのようなものなのでしょうか。また、政府は高校無償化についてどんな運用をしようとしているのでしょうか。長尾さんに伺います。

長尾たかし

長尾たかし
自民党元衆議院議員

昭和37年11月29日東京都生まれ。昭和61年立命館大学経営学部卒業。同年、明治生命(現・明治安田生命)保険相互会社に入社。平成21年第45回衆議院総選挙で大阪14区から民主党公認で136798票を得て初当選。平成24 年11月16日、衆議院解散直後、民主党を離党。同年衆議院総選挙に無所属で立候補。12月13日に安倍晋三総裁が選挙応援演説中に公認を表明し、自民党公認候補となるも惜敗。平成26年12月第47回衆議院選挙で2期目当選。平成29年10月、第48回衆議院選挙で3期目当選。平成30年10月、第4次安倍改造内閣、内閣府大臣政務官任命。第49回衆議院選挙で議席を失った。 自民党副幹事長、内閣府大臣政務官、外務委員会理事、厚生労働委員会理事、自民党厚労部会外交部会長代理、憲法審査会委員、拉致問題特別委員会理事、日本の尊厳と国益を護る会副代表。領土議連事務局長、日本会議国会議員懇談会事務局次長、日華議員懇談会幹事などを歴任。尖閣諸島への漁業活動は通算5回に及び、中国公船の危険行為を自らの目で確認。著書に『永田町中国代理人』(産経新聞出版)など。

※ プロフィールは放送日2025.03.07時点の情報です

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