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Vol.589 会員限定

自民党参院選総括と総裁選 最新情報

2025.09.05 44分

令和7年9月5日金曜夜10時、「花田編集長の右向け右」第589回は産経新聞WEB編集長の矢野将史さんです。
自民党は9月2日に両院議員総会を開き、参議院選挙の総括について報告するとしています。その総括について、自民党は8月29日、総括の素案を検討しましたが、まとまらず、9月2日に再び協議するとされています。
一方、自民党は8月27日、総裁選挙管理委員会を開き、総裁選挙を前倒しして行うかどうかを判断する手続について決めています。総裁選挙の前倒しを要求する国会議員は、署名となつ印をした書面を本人が直接提出する、また議員の名前も公表するということです。
都道府県連については、正式な機関決定をした上で、党本部に連絡することになったということです。
国会議員の書面の提出は9月8日に行われる見通しで、その日のうちに都道府県連とあわせて集計が行われるとNHKは報じています。
自民党の神田潤一法務政務官は8月28日、X(エックス)に「『総裁選の前倒しを求めるべき』との考え方に大きく傾いている」と投稿しました。また、政務官辞職を迫られるとしても、総裁選の実施が「重要な政策を前に進めていくために必要だ」としました。
神田氏は手続きについて「続投を支持する側からの『政局』のように感じられる」とし、石破首相の意向だとすれば「こうした憲法や公選法に反するような手続きを入れてまで続投を図るということが一国を率いる首相としてふさわしいあり方と言えるのであろうか」と投稿しています。
また、自民党の小林史明環境副大臣も29日、「自民党総裁選挙の前倒しに向けた手続きが決定されました。元々、私自身は総裁選を早期に実施すべきという考えです」とし、「報道で首相周辺の話として、『政務三役が署名をする場合は、辞表を出さないと筋が通らない』という情報があります。本当に必要があるのなら、副大臣を辞して手続きを行いたい」とXに投稿しました。「組織としての失敗に対し、リーダーが責任を取らないことは、組織の自己修正能力が機能不全に陥っていることを内外に示してしまいます」とも書いています。
さらに、旧茂木派の中堅・若手約10人は29日、国会内で会合を開き、総裁選の前倒しを求める方針を確認したと産経ニュースが報じています。他にも複数の自民党議員に総裁選前倒しを要求する声が広がっています。
選挙三連敗、しかも大敗でも、いまだ辞任せず、石破首相は前代未聞の居座りを続けています。総裁選前倒しは行われるのでしょうか。最新情報をお伺いします。

矢野将史

矢野将史
産経新聞WEB編集長

※ プロフィールは放送日2025.09.05時点の情報です

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